最後のＷ杯に臨む澤、出番なしも決勝進出に感極まる

＜日本・イングランド＞決勝進出を決め、感極まる澤（左は大儀見）　

女子Ｗ杯準決勝 日本２―１イングランド

（7月2日 エドモントン）
　ＭＦ澤は出場機会なしに終わったが「試合に出ようが出まいが、チームのために戦うのが自分の役割」と語っていた通り、イレブンを陰で支えた。後半の出場に備えて前半からウオーミングアップをしていたが、終盤にいったんアップをやめ、延長戦に備えて仲間に渡す氷と飲み物を準備。劇的なオウンゴールで決勝点が入った瞬間は感極まり、目を潤ませた。

　前回大会の米国との決勝では、１―２の延長後半１２分に値千金の同点弾を決めて勝利の立役者となり、日本を世界の頂点に導いた。あれから４年がたち、再び米国と対戦する。自身にとってのＷ杯ラストマッチを、悔いなく完全燃焼で締めくくる。