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岩渕 流れ変えたドリブル突破!独特リズムに相手守備陣“困惑”

[ 2015年7月3日 05:30 ]

<日本・イングランド>後半、ドリブル突破を図る岩渕(中央)

女子W杯準決勝 日本2―1イングランド

(7月2日 エドモントン)
 岩渕がピッチに立てば、何かが起こる。後半25分、なでしこの一手は準々決勝で決勝ゴールを挙げた天才ドリブラーの投入だった。「流れが本当に悪い時だったので、その流れを裏返そうと思って入った」。直後に左サイドを切り裂き、大儀見へクロス。惜しくも合わなかったが、岩渕をマークしたブロンズが足をつり交代に追いやられた。28分には左サイドのカットインから右足を振り抜き、チームとしても後半初のシュートを放つなど攻撃を活性化させた。独特のリズムを刻むドリブルに、GKバーズリーもたまらず足をつった。

 後半ロスタイムのオウンゴールも大儀見と中央に詰め、決勝点を誘発した。右膝打撲から復活した攻撃の切り札は「中2枚で走っていた結果だし、ナホさん(川澄)がいいボールを出してくれたおかげ。みんなの気持ちが詰まったゴール」と笑った。

 11年W杯、12年ロンドン五輪と決勝でぶつかった米国戦では、ともに途中出場ながら無得点に終わっている。「借りは、こっちにもあっちにもあると思う」と話した最年少の22歳は「正直、欲を言ったらスタートから出たいけれど、この立場である以上はしっかり自分のプレーに専念して、点を取れるように頑張ります」と頭を切り替えていた。

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2015年7月3日のニュース