ノリさん　終盤システム変更ズバリも「ハラハラ、ドキドキさせた」

＜日本・オランダ＞選手に指示を出す佐々木監督

女子Ｗ杯決勝Ｔ１回戦 日本２―１オランダ

（6月23日 バンクーバー）
　スリリングなノリさん劇場だ。なでしこジャパンの佐々木監督は会見で「いつもすいません。（サッカー界の）スピルバーグ監督としては最後までハラハラ、ドキドキさせてしまった」と笑わせた。

　２トップの一角に大野、右サイドに川澄、有吉を抜てき。前半１０分に有吉が先制するなど采配がさえ渡った。ここまでメンバーを固定しない中、４試合で６得点。すべて得点者が違うのも的確な分析による起用があってこそだ。後半ロスタイムには１点差に詰められても、慌てることもなかった。

　この日の２得点ともダイレクトのパスワークから決めた。失点こそしたが終盤は４―１―４―１へと陣形を変えて攻守を安定させた。「１、２タッチでの仕掛けと意識的にシュートで終わるという狙い通りにやってくれた。流れの中でしっかり前線からの守備ができていた」と手応えを口にしていた。