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豪州戦勝利へのカギとは?要注意はFWデバンナ「とにかくスピードある」

[ 2015年6月24日 17:55 ]

オランダを下して8強に進出し、観客席にあいさつをするなでしこジャパン(AP)

女子W杯カナダ大会決勝トーナメント1回戦 日本2―1オランダ

(6月23日 バンクーバー)
 1次リーグから4連勝で2大会連続のベスト8入りを決めた、なでしこジャパン。日本時間28日午前5時キックオフの準々決勝では、同じアジア地区のオーストラリアと4強入りを懸けて対戦する。かつて代表MFとして2度のW杯に出場した小林弥生さん(33=日テレ・ベレーザ育成組織アシスタントコーチ)に、オーストラリアの特徴と日本の準々決勝での戦いについて聞いた。

 決勝トーナメント1回戦で大方の予想を裏切り、サッカー大国のブラジルを破って8強入りしたオーストラリア。だが、小林さんはオーストラリアの1次リーグを見て来た中で力があると思っていたという。「とにかく前から積極的に来る。それこそキックオフの瞬間からハイプレスをかけてくるイメージで、相手の出方を見るよりもまずは自分たちがどんどん前から来るチーム」だと分析する。

 システムは4―3―3。小林さんは要注意選手に3トップの一角に入る背番号11のFWデバンナを挙げ、「流れの中で右にいったり、左にいったり、真ん中にいたり。とにかくスピードがある」と警戒。また、「後ろの選手にキック力があり、デバンナを狙ってセンターバックからの大きな展開もある」という。そして「オランダと違うのは、ボールを保持してタメを作り、サイドバックがどんどん上がってくること。サイドバックの攻撃参加から枚数をかけてくるので、そこに注意が必要です」と指摘した。

 では、日本はどう戦えばいいのか。小林さんは「サイドのマークの受け渡し、駆け引きが絶対にある。前から来る相手に対して自信を持ってボールを回すのか、1つ前に預けてボランチが前を向いてプレーするのか。まずはボールを持つ時間を長くしたいところですね。守備に追われる時間が長くなると、やっぱり疲労度が違いますから」と言い、そして続けた。

 「アジアで戦ってきて、お互い手の内は分かっていますが、日本はオーストラリアに対して苦手意識はないと思います。それに身体能力や個の力が強いブラジルよりは戦いやすいはず」。大会連覇まであと3勝。だが、「先を見ずに1戦1戦、戦うのがなでしこ。まずは次の試合だけに集中し、頑張ってほしい。そして、ブラジルに勝って勢いに乗るオーストラリアを封じるために、試合の入りが重要になってくると思います」と期待を寄せた。

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2015年6月24日のニュース