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セルビア、U-20W杯初優勝 延長戦の激闘制してブラジルを下す

[ 2015年6月20日 17:00 ]

<U-20W杯・決勝>ブラジル代表を下し、優勝したセルビア代表(AP)

U-20W杯 セルビア2―1ブラジル

(6月20日 オークランド)
 FIFAU-20W杯の決勝は20日、ニュージーランドのオークランドで行われ、セルビアがブラジルを2―1で下し、初優勝を飾った。3位決定戦ではマリがセネガルに3―1の逆転勝利で、アフリカ勢対決を制した。

 20回目をむかえたU-20W杯の決勝は、ブラジルがボールを支配する試合展開で進む。しかし、大会6試合で3失点の堅守を誇るセルビアが、中盤からのプレス、統率のとれた最終ライン、GKの好セーブで得点を許さない。前半はスコアレスで折り返す。

 後半も同様の展開が続くと、ブラジルが後半19分にマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)期待の若手MFアンドレス・ペレイラを投入して、より攻撃的に出る。しかし、同25分右サイドを突破されると、MFマキシモビッチのクロスにFWマンディッチが流し込んで、セルビアが先制する。

 ところが、ブラジルがわずか3分で追いつく。途中出場のペレイラが左サイドでボールを受けると、3人をドリブルでかわしてペナルティーエリア内に侵入。DF1人を前にするも、ペレイラの放ったシュートはゴール右に決まった。その後もブラジルがボールを支配し、セルビアがカウンターで何度かゴールに迫るが、得点はなく後半が終了。

 延長戦に入ると攻守がめまぐるしく代わる攻防となり、両チームともに好機をむかえる。延長前半終了間際、ブラジルは右サイドからペレイラがクロスをあげるが、中央で合わしきれなかった。

 PK戦に突入するかと思われた延長後半13分、ブラジルのパスミスをMFジブコビッチが奪って、相手DFの裏にスルーパスを出すと、FWマキシモビッチがGKとの1対1を制して流しこんだ。

 試合はこのまま終了し、セルビアが初優勝。旧ユーゴスラビア時代からは14大会ぶり2度目の優勝となった。ブラジルは2大会ぶり、アルゼンチンに並ぶ最多タイ6度目の優勝とはならなかった。

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2015年6月20日のニュース