なでしこOGが見たエクアドル戦 物足りない1得点も「W杯は甘くない」

[ 2015年6月17日 12:15 ]

相手DFと競り合う澤(左)(AP)

女子W杯カナダ大会1次リーグC組 日本1―0エクアドル

(6月16日 ウィニペグ)
 W杯連覇のかかるなでしこジャパンが、3連勝で1次リーグ首位通過を決めた。3試合連続1点差勝利で得点力不足という課題も出る中、かつて代表MFとして2度のW杯に出場し、昨季限りで現役を引退した小林弥生さん(33=日テレ・ベレーザ育成組織アシスタントコーチ)はどう見たのか。エクアドル戦について聞いた。

 まずは、「全員が試合に出て、勝って、1位で決勝トーナメント進出を決めることが出来たというのが良かった」と左足骨折のため無念の帰国となった安藤も含めたメンバー全員がW杯のピッチを踏んだことを、なでしこOGとして率直に喜んだ小林さん。エクアドルはカメルーンに6失点、スイスに10失点していたこともあって、大量得点が期待された日本が1点に終わったことについては「決定力という面もあるが、まずはボールを奪われないように大事に回していた印象がある」と前向きに受け止めた。

 1点に終わったことは「物足りない。もっと欲しいとは思う」。だが、小林さんは「W杯はそんなに甘くない」と続け、エクアドルのチャレンジ精神を称える。「集中していた。エクアドルにとっては最後の試合になるかもしれない試合。前回優勝国の日本に対してチャレンジしようという姿勢が見えた。出場国が前回より増えた今大会は初出場のチームも頑張っている。世界的な女子サッカー界の底上げということでは意味があること」と大局的に状況を見つめた。

 ◆小林 弥生(こばやし・やよい)1981年(昭56)9月18日生まれ、東京都多摩市出身の33歳。ボランチからFWまでこなす万能型選手として日テレ・ベレーザひと筋にプレー。3度の大怪我を乗り越え、2000年に最多得点に輝くなどなでしこリーグ通算223試合に出場し、51得点をマーク。8度のリーグ優勝、7度の全日本女子選手権大会優勝など数多くのタイトル獲得に貢献した。女子日本代表としても1999年、2003年と2度のW杯と04年のアテネ五輪に出場し、国際Aマッチ通算54試合12得点。惜しまれつつ昨季限りで18年間の現役生活に終止符を打った。現在は日テレ・ベレーザの育成組織アシスタントコーチと、日本サッカー協会が主催する「こころのプロジェクト 夢の教室(ユメセン)」でスペシャルスタッフを務める。

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