なでしこ 決勝TもGKローテで3守護神併用へ!

[ 2015年6月17日 05:30 ]

巧みなコーチングが魅力のGK福元

 W杯カナダ大会で1次リーグ突破を決めているなでしこジャパンが、異例のGKローテーション制で連覇を狙う。佐々木則夫監督(57)は対戦相手によって先発GKを代える方針を明言。一発勝負の決勝トーナメントでも福元美穂(31=岡山湯郷)、海堀あゆみ(28=INAC神戸)、山根恵里奈(24=千葉)を対戦相手によって使い分ける見通しとなった。なでしこは16日午後4時(日本時間17日午前6時)から1次リーグC組最終戦でエクアドルと対戦し、勝つか引き分ければ首位通過が決まる。

【なでしこジャパンメンバー 女子W杯日程&結果 C組順位表】

 ノリさんの型破り戦法だ。福元、海堀、山根。1次リーグ3試合で均等に出場機会を割り当てた3人の守護神を決勝トーナメントでも併用し、連覇への原動力にする。佐々木監督は「(首位通過で)1週間の準備ができれば、相手の特徴を見ながらGKを決めたい」と1次リーグ1位突破を視野にその先を見据えた。

 3者3様の持ち味を最大限に生かす。1次リーグの使い方を見ると、スイスとの初戦では1メートル87を誇る山根で相手の高さに対抗。身体能力の優れたカメルーンには守備範囲が広く、抜群のシュートストップ能力を持つ海堀を送り出した指揮官は、圧倒的なボール保持が予想されるエクアドル戦でベテラン福元の起用を明言。巧みなコーチングでカウンターのケアをするのが狙いだ。「しっかり一緒に協力して守りたい」と福元。分業制に動揺はない。

 GKの役割分担で記憶に新しいのは、14年の男子W杯ブラジル大会だ。準々決勝でオランダのファンハール監督(現マンチェスターU監督)が、コスタリカとの準々決勝でPK戦直前にGKクルル(ニューカッスル)を送り出す奇策を仕掛けて勝利した。その前例に沿って決勝トーナメントで接戦になれば、山根か福元を起用していた場合はPK戦突入直前まで守り抜き、前回11年ドイツ大会決勝・米国戦のPK戦で好セーブを連発した海堀を“ピンチGK”として投入する使い方もアリだ。強力な3人の守護神でバトンをつなげば、連覇も決して夢ではない。

 異例のGK併用でも選手は自然体だ。「全然、普通です。アジア杯でもU―20の時もそう。ノリさんの方針はそうなんだ、と」。佐々木監督の薫陶を受けてきた山根は明かす。世界一に立ってからの4年間で世界中から研究されたからこそ、チームとして磨いた対応力。前回大会から成長を遂げた象徴的な部分でもあるGKローテーション制で、なでしこが一発勝負の戦いに挑む。

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「久保建英」特集記事

2015年6月17日のニュース