原口代表初得点「これが第一歩」慣れないポジションで結果

＜日本・イラク＞後半、ゴールを決めた原口は歓喜のポーズ

キリンチャレンジカップ 日本代表４―０イラク代表

（6月11日 日産スタジアム）
　原口が代表初得点を決めた。後半２１分に香川と代わりトップ下で出場。同３９分にこぼれ球を拾い、得意のドリブルで右に流れながらペナルティーエリア内に。最後は右足を振り抜きゴール左隅に突き刺した。試合後は「ミスが多かった」と反省も口にしたが、Ａマッチ４戦目での初得点には「今日は決めたいと思っていた。シュートがうまくいった」と笑顔を見せた。

　８日の練習でトップ下の清武が負傷。翌日から急きょ“代役”を務めた。サイドが本職で、この日も「慣れないポジションで見える景色も違う」と戸惑いもあった。だが「真ん中で出てなかったらゴールはなかった。トップ下の質も求めていきたい」と結果を出したことで今後も複数の位置に挑戦していく構えだ。

　昨夏にヘルタへ移籍。８割が守備に重点を置くスタイルの中で、シーズン終盤に定位置を確保した。槙野も「攻守の切り替えが早くなった。ドイツで学んでいる」と元浦和のチームメートの成長に目を丸くした。「きょうが目標じゃない。これが第一歩となれるように」。目標のロシアへ向け、確かな一歩を踏み出した。