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なでしこ、雌ライオン攻め倒せ!13日カメルーン戦へ非公開練習

[ 2015年6月12日 05:30 ]

ランニング中にじゃれ合う(左から)熊谷、大儀見、宮間

 12日(日本時間13日)にカメルーンとのW杯カナダ大会1次リーグ第2戦に臨むなでしこジャパンは10日(同11日)、非公開練習で相手対策を行った。エースFW大儀見優季(27=ボルフスブルク)らの攻撃陣は、相手のカウンター対策として主導権を握ったら最後まで攻めきることを確認。パワーとスピードを武器に速攻を狙う相手をゴール前にクギ付けにし、開幕2連勝で決勝トーナメント進出を決める。

 攻撃は最大の防御だ。徹底的に攻めるなでしこが、“不屈の雌ライオン”と呼ばれるカメルーンを守備のオリに閉じ込める。

 この日午前のミーティングでは、エクアドルを6―0で下した相手の初戦の映像を確認。ハットトリックを決めたエンガナムットら数人が前線に残り、守備ブロックを形成していた。「相手は2、3枚残る。奪われた場合は気をつけないと。必ずシュートで終わること。ボールを大事にしすぎないことも必要。チャンスと思った瞬間に仕掛けないといけない」と大儀見は要点を挙げた。

 スイス戦の反省も踏まえ、シンプルにゴールに迫る。初戦は1点リードで迎えた後半に中盤で中途半端につなぎ、相手のハイプレスの餌食になった。「はっきりしたプレーをしていかないといけない」と大儀見。縦へ速く展開し、フィニッシュまで持ち込む。それさえできれば、ボール奪取から一気に前線へ展開するカメルーンの速攻も阻止できる。この日は、その狙いを踏まえての非公開練習となった。「カメルーンの特徴を生かした展開、守備、セットプレーの練習をした。ブロックを形成して、1枚残すことを想定している」と佐々木監督は明かした。

 なでしこは5月24日のニュージーランド戦から3戦連続で1―0の辛勝。流れからゴールを挙げたのは同28日のイタリア戦のみだ。自分たちの拙攻は映像でも分析しており、得点への渇望は強い。「初戦では決めきれなかったことが課題。流れの中で得点を取りたい」と大野。次戦は負傷離脱で帰国する安藤もスタンド観戦する。果敢に攻め抜くなでしこが、ライオンの闘争心をへし折る。

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