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メッシ、代表で初栄冠なるか「優勝杯を掲げることが夢」 南米選手権12日開幕

[ 2015年6月12日 04:00 ]

南米選手権に向けた練習で笑顔を見せるアルゼンチン代表FWメッシ(AP)

 南米チャンピオンを決める南米選手権(コパアメリカ)が12日午前8時30分(日本時間)、チリの首都サンティアゴで開催国チリとエクアドルの対戦で開幕する。1916年第1回大会から数えて44回目を迎える今大会で、優勝候補筆頭アルゼンチンと主将メッシを探る。

 今季所属するバルセロナで三冠を達成したFWリオネル・メッシが主将を務めるアルゼンチンは、FWアグエロ(マンチェスターC)、FWテベス(ユベントス)、FWイグアイン(ナポリ)、MFディ・マリア(マンチェスターU)ら、前線に圧倒的なタレントを有し下馬評が高い。

 14年W杯ブラジル大会では決勝進出を果たすも、コンディションの上がらなかったメッシが影響して得点力不足が課題だった。W杯後に就任したマルティノ監督は、3年ぶりにテベスを招集するなど、攻撃陣の活性化を試みてきた。6日ボリビアとの親善試合では、メッシ不在もアグエロがハットトリックを、ディマリアが2得点を決めるなど5―0で大勝し、指揮官の狙いどおりに強化は進んできた。

 爆発的な得点力だけでなく、チームメイトを活かしアシストを量産した今季のメッシを封じられても、豊富な個の力で切り崩す。そして、MFマスチェラーノ(バルセロナ)中心の堅守と、最適なバランスを見つけ出せれば、大会最多に並ぶ15度目の栄冠を手にすることも可能だろう。

 数多くのタイトルを手にしてきたメッシも、代表としては05年FIFAワールドユース、08年北京五輪の2タイトルのみ。A代表ではいまだ無冠で、最大のチャンスだった14年W杯ブラジル大会では決勝でドイツに敗れた。バルセロナで完璧なシーズンを送ったエースは「代表の一員として優勝トロフィーを掲げることが夢。コパアメリカに集中している」と並々ならぬ意欲を示している。

 アルゼンチンはウルグアイ、パラグアイ、ジャマイカと同じグループリーグB組で、14日午前6時30分(日本時間)パラグアイとの初戦を迎える。

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2015年6月12日のニュース