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大儀見“ありのまま”で2大会連続チーム1号弾狙う!

[ 2015年6月8日 06:32 ]

軽快な動きで練習をこなす大儀見

なでしこジャパン カナダ合宿

(6月6日 バンクーバー)
 8日(日本時間9日)にW杯カナダ大会の1次リーグ初戦、スイス戦を迎えるなでしこジャパンは6日(同7日)、4日連続となる非公開練習で調整した。前回11年ドイツ大会初戦でゴールを決めているエースFW大儀見優季(27=ボルフスブルク)は、自然体の姿勢で2大会連続のチーム1号弾を狙う。史上最多となる24チームが参加して行われる大会は6日に開幕して1次リーグ2試合が行われ、地元カナダとオランダが白星発進した。
【女子W杯カナダ2015 メンバー】

 ゴールを狙い続ける求道者の輝く舞台は整った。スイスとの初戦を2日後に控え、大儀見は「毎日変わらずいい状態。世界大会でこういう状態で迎えられるのは初めて」と充実ぶりを強調する。前回ドイツ大会はニュージーランドとの初戦で前半6分に先制弾。「常にゴールのイメージを持って臨んでいる。(今回も)そういうスタンスでやるつもり」と2大会連続のチーム1号弾を狙う。

 得点へのヒントは“ありのまま”だ。「前のW杯が終わって、ゴールを意識しなくなった。それに至るまでのことに集中したら、ゴールが取れるようになった」。振り返れば、前回大会は自身のゴールを意識しすぎるあまり初戦での1得点のみ。準決勝から先発落ちを味わうなど、満足感はなかった。「失敗があるから成功が生まれる」。13年にポツダムから移籍したチェルシー(イングランド)では2列目の動きを求められた。ボールを引き出し、パスを配球し続けることで、ゴールは一人で奪えないと痛感。肩の力は抜けた。

 スイス戦は自らの皮膚感覚を重視する。「いろんな選択肢を持って相手の出方、状況を見極めて、そこを突くのがベスト」。映像で研究したスイスは序盤からハイプレスでなでしこをつぶしてくるが、絶対エースはデータをうのみにしない。「積極的に来たら背後に空いたスペースを狙う。来ないならボールを動かしながらゴールを目指す」。積極的な飛び出しもあれば、W杯へ向けて仕上げたミドルシュートもある。どんな状況からでもゴールが可能だ。

 ポツダムに所属した12~13年シーズンは22試合18得点でドイツリーグ得点女王に輝いた。「世界大会でもトップになる」と話す、なでしこ歴代2位の53ゴールを誇る絶対エース。泰然自若で爆発を待つ。

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2015年6月8日のニュース