×

武藤 “有言実行の”今季10ゴール!今夏、独移籍の置き土産

[ 2015年6月8日 06:15 ]

<松本・FC東京>前半アディショナルタイム、PKを冷静に決め、今季10点目を挙げた武藤(右)

J1第15節 FC東京2―1松本

(6月7日 松本)
 目標達成はPK弾だった。前半ロスタイム。FC東京の日本代表FW武藤は右サイドの敵陣深くでハイプレス。ボール奪取に成功し、そのままドリブルでペナルティーエリアに進入し相手DFのハンドを誘発した。PKは既に今季3本目。「きょうはゆっくり逆を突こうと思った」。GKの動きを冷静に見極め右足でゴール左に流し込んだ。

 これで今季のゴールを2桁10得点とした。プロ1年目の昨季は新人最多タイとなる13得点でベスト11にも選出された。今季は開幕前に「第1ステージで少なくとも10点は取りたい」と目標を掲げていた。相手のマークが厳しくなる中、有言実行を果たした。「良かったです。(10点目ということを)全然忘れてた。サポーターにも言ってたことですし、しっかり取れたことは非常によかったです」とホッとした表情を見せた。

 これで宇佐美(G大阪)、大久保(川崎F)、豊田(鳥栖)と並び、得点ランキング首位に立った。宇佐美とは同学年で、ハリルジャパンでは左MFのポジションを争うライバル。お互い刺激し合う中でハイレベルな戦いを演じており、8日から始まる代表合宿でも大きなプラス効果をもたらしそうだ。

 今夏のドイツ1部マインツ移籍が決定しており、FC東京のユニホームを着て戦う試合は残り2試合。第1ステージ優勝の可能性は消滅したが「最後2つ勝ってFC東京に貢献したい」。武藤はさらなるゴールを置き土産に欧州へたつ。

 ≪ルーキー年からの2年連続2桁得点は城以来2人目≫武藤は2年連続2桁得点をマーク。ルーキー年からの2年連続2桁得点(外国人を除く)は城(市原=94年12点、95年14点)に次いで20年ぶり史上2人目だ。

続きを表示

2015年6月8日のニュース