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宇佐美 初のシュート0本…G大阪 絶望的スコアレスドロー 

[ 2015年6月8日 05:30 ]

<G大阪・神戸>曇り空を背に、ガックリと頭を下げる宇佐美(左から2人目)らG大阪イレブン

J1第1S第15節 G大阪0―0神戸

(6月7日 万博)
 第1ステージ優勝が遠ざかるスコアレスドローに終わった。G大阪は7日、万博競技場で神戸と対戦し0―0で引き分けた。4連戦の最後となるチームは疲労のピークで、対神戸8戦連続ゴール中のFW宇佐美貴史(23)もシュート0本と不発。清水に勝利した首位・浦和との勝ち点差は9へと拡大し、残り3試合での逆転タイトルは厳しくなった。

 最後の最後まで、ゴールが遠かった。G大阪がスコアレスドローに終わり、首位・浦和との勝ち点差は今季最大タイの9に拡大。第1ステージ優勝には残り3試合に全勝し、かつ浦和が2試合を連敗した上で、得失点差9をはね返すことが条件となり、ほぼ絶望的となった。

 過去に出場した神戸との公式戦全8試合で計11ゴールを挙げてきた“キラー”宇佐美も不発。今季初のシュート0本に終わり「個人としてもチームとしても、良くなかった。記録もいつかは止まるものだけど、もう少し攻撃を引っ張らないといけなかった。勝ち点1は妥当」と悔しさを押し殺して結果を受け止めた。

 相手の徹底マークに苦しみ、ファウルすれすれのプレーで何度も止められた。前半20分にパトリックへ決定的なスルーパスを送ったものの、見せ場は少なく「あれくらいの守備の枚数だったり、ディフェンスの仕方だったら、崩さないといけなかった」と終始、反省の言葉が口を突いた。

 連戦の疲れもあり状態は万全ではなかった。8日からはW杯予選に向けた日本代表合宿に合流。ショックを振り払い「ハードな日程でも戦える選手じゃないといけない。結果を出したい」と気持ちを切り替えた。

 優勝は大きく遠のいたものの、ここまで積み上げた勝ち点は28。長谷川監督が目標にする年間勝ち点70に向けては順調に積み重ねている。主将のMF遠藤は「秋にチャンピオンシップに出られるようにしたいし、残り3つを勝ちたい」と3連勝締めを宣言。指揮官も「諦めずに戦う。全部勝って、少しでも浦和に重圧を与えたい。年間の勝ち点も大事」と前を向いた。宿敵の優勝を少しでも先延ばしにすることで、3冠王者のプライドを示す。

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2015年6月8日のニュース