FIFA汚職 王国に波紋 腐敗浮かび上がるブラジル

[ 2015年6月2日 17:55 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件が、「王国」ブラジルで波紋を広げている。ワールドカップ(W杯)最多5度優勝の名声を揺るがす腐敗体質が浮かび上がり、同国サッカー連盟(CBF)のデルネロ会長は事態収拾に必死だ。

 CBFのマリン前会長が逮捕され、米検察当局の起訴状にはブラジルのスポーツ関連代理店が贈収賄の中心にあったと記された。地元の世論は敏感に反応し、報道が過熱。ルセフ大統領は警察の徹底捜査を促した。

 マリン前会長の逮捕直後、デルネロ会長はFIFA会長選を待たず、総会が行われたスイスから逃げるように帰国して困惑を誘った。緊急会見では「警察やメディアに対して私自身が事情説明する責任があると思った」と弁明した。

 ブラジル出身のアベランジェFIFA前会長やCBF元会長でFIFA元理事のテイシェイラ氏も、過去に収賄疑惑で調査された。腐敗の連鎖を指摘する声に、デルネロ会長は「前任者たちの金銭授受については何も知らない。私が引責辞任する理由はない」と反論した。

 だが立場は苦しい。元代表FWで、国会議員としてCBFを批判してきたロマリオ氏は、上院で調査委員会を発足。「この機会を逃してはならない。ブラックボックスを分解したい」と厳しく追及する構えだ。(共同)

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