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東京V、J2通算150勝 高木ミス帳消しの決勝弾で自身先発初勝利

[ 2015年5月31日 19:02 ]

J2第16節第1日 東京3―2栃木

(5月31日 味スタ)
 東京Vが2点差をハネ返して栃木を下し、昨年5月以来1年ぶりの2連勝。J2通算150勝をマークした。

 前半3分、7分と立て続けに失点。だが、9分にFW平本、25分にMF中後とともに33歳ベテランのゴールで追いつき2―2で前半を折り返すと、後半27分、平本のラストパスを右サイドバックで先発していた本職FWの高木大輔(19)が右足で決めて3―2。最後はGK佐藤を中心に守り切った。

 高木は昨年3月22日の愛媛戦(ニンスタ)以来1年2カ月ぶりとなるプロ2ゴール目。ホームでは待望の初ゴールだった。中央で味方がボールを奪い、「チャンスだ!ここしかない!と思って」サイドバックの位置から長い距離を駆け上がり、ペナルティエリア右から左隅へ叩きこむと、一目散にゴール裏のサポーター席へ。「点を取ってゴール裏に走るのが夢だった。夢が叶ってうれしい」と声を弾ませた。

 個人的にも必勝を期して臨んだ1戦だった。ユース時代からの恩師・冨樫監督から期待されながらなかなかゴールという結果が出せず、自身が先発した試合も13年のプロ契約からここまで3分け8敗。チームメートから冗談交じりに「大輔が先発すると勝てない」といじられることもあった。

 それだけにプロ3年目の12戦目にしてようやく手にした“初勝利”に笑顔が弾ける。この日の2失点目は高木からMF三竿への横パスがずれてかっさらわれたということもあり、「何としても取り返したい気持ちでシュートを打った」。ミスを帳消しにするゴールだったが、「パスを出してくれた一樹さん(平本)に感謝したい」と先輩に“主役”を譲った。

 

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2015年5月31日のニュース