FIFA幹部、賄賂把握か W杯南ア大会招致 組織ぐるみの関与示唆

[ 2015年5月31日 16:22 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で、南アフリカの2010年ワールドカップ(W杯)招致に絡んで当時のワーナー副会長=起訴=に渡ったとされる賄賂1千万ドル(約12億円)の金の流れを、少なくとも2人のFIFA現職幹部が把握していた疑いのあることが、米司法当局の起訴資料や米メディアの報道で31日までに分かった。

 FIFAが組織ぐるみで事件に関与した可能性を示唆している。トリニダード・トバゴ出身のワーナー氏をはじめ、主に米大陸やカリブ海のサッカー連盟関係者に向いていた捜査の矛先が、FIFA中枢に向く可能性があり、5選を果たしたばかりのブラッター会長の責任を追及する声が高まりそうだ。

 起訴資料などによると、賄賂は08年にFIFAの銀行口座から、ワーナー氏が管理する北中米カリブ海連盟名義などの口座に3回に分けて送金された。ウォールストリート・ジャーナル紙電子版は送金額が巨額のため、通常であればFIFAのバルク事務局長と財政責任者のカットナー氏の承認が不可欠と伝えた。

 南アフリカは10年W杯招致に向け、アパルトヘイト(人種隔離)闘争を率いたマンデラ元大統領らを投入しロビー活動に全力を傾けた。04年のFIFA理事会でワーナー氏らが南ア開催に賛成票を投じ、モロッコなどを退けて南アが選ばれた。

 南ア側はワーナー氏らへの「謝礼」を、政府の公的資金からは支出しにくいと判断。代わりにFIFAから南アに供与されるはずだった大会開催国への援助金を転用する形で、ワーナー氏側に金が渡ったとされる。

 南アとワーナー氏は不正行為を全面的に否定している。(共同)

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