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なでシコ ノリさん香川で「コシ利いた」うどんディフェンスつくる

[ 2015年5月18日 06:00 ]

サッカー教室で子どもたちを指導する佐々木監督

 6月6日開幕のW杯カナダ大会に出場するなでしこジャパンは18日から香川県丸亀市内で国内合宿をスタートさせる。17日に同高松市内でのサッカー教室に参加した佐々木則夫監督(56)は、強度の高い練習内容となる香川合宿では同県名物である讃岐うどんばりの“コシの利いた”守備をつくり上げることを約束。世界連覇へ向け、まずは強力な守備網構築を目指す。

 ノリさんが、真っ先に注入するのは“コシ”だった。16日に香川入りし、サッカー教室を開催した佐々木監督。香川名物のうどんについて質問が及ぶと「みんなで食べてパワーを付けないと。まず僕から試食しないとね。うどん競争でもやりますか。それはおなかを壊しそうだけどね」と冗舌。そして「コシの利いた守備をつくると書いていいよ」と言い切った。

 連覇を狙うなでしこにとって、守備の再構築は懸案の一つ。最終ラインを高く設定し、攻撃の芽を摘みながら素早く攻撃へ移行することが日本の模索する新たな形だ。だが、3月のアルガルベ杯では初戦の対デンマークで2失点し、強豪フランス戦でも3点を失い逆転負け。仮想W杯での屈辱の9位で、守備面の連係不足はもちろん、球際、運動量、そして気迫のなさを痛感した。だからこそ歯応えある守備を叩き込む算段だ。

 香川では“鬼合宿”が予定されている。「連戦の体力を保つ強化をしないと。チームのベースと戦術的要素を築く。相対的に見て、一番大事なキャンプ」と指揮官。今回のW杯は全て人工芝で行われるため、人工芝も備える丸亀市を合宿地に選んだ。だが、強度の高い内容を消化するため、全練習を足腰の負担が少ない天然芝で行う予定という。24日のニュージーランド戦前後を除いては、午前午後に分かれた2部練習にした。

 この日のサッカー教室では、大声を張り上げながら未来のなでしこを指導した佐々木監督は「情けないね、声が出ないよ。でも、いい準備運動になったかな」とニヤリ。高松から丸亀への移動中には、早速、スタッフとうどんを平らげた。なでしこの新たな挑戦がいよいよ始まる。

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2015年5月18日のニュース