×

鹿島FWジネイのJ登録完了 16日広島戦でベンチ入りも

[ 2015年5月15日 19:19 ]

 鹿島のブラジル人FWジネイ(31)のJリーグへの登録が15日、完了した。16日にホームで行われる広島戦から出場が可能になる。1日に獲得が発表されていたが、労働ビザ取得を待って登録した。すでに練習では主力組でもプレーしており、広島戦でのベンチ入りの可能性が高い。

 
 1メートル86の長身ストライカーは具体的なゴール数の目標は掲げなかったが「空中戦が得意。ペナルティーエリア外からのシュートも見てもらえたらなと思っている」と、抱負を語った。

 オフにはブラジルの名門クルゼイロからもオファーを受けていた。それでも「ジーコが築き上げたクラブ。ブラジル人選手なら誰もが知っている。(昨季鹿島に所属した)ルイス・アルベルトらからも情報は聞いていた。日本でプレーすることは目標の1つ。断る理由はなかった」と、鹿島入りを決断した。しかし、来日後のメディカルチェックで右膝半月板の損傷が発覚。契約には至らなかった。その後、ブラジルに帰国し手術。コリンチャンスの理学療法士のもと、リハビリを進め4月2日から鹿島の練習にテスト参加し、契約を勝ち取った。
 
 破談になった際には、鹿島の幹部から「ケガを治して、また戻ってこい」と声を掛けられたというジネイ。「力強い言葉をもらった。不安がなかったと言えばウソになるが、払拭された。またチャンスをくれたクラブ、セレーゾ監督、スタッフには感謝の気持ちで一杯。しっかりといいプレーを見せたい」と、今後のパフォーマンスで恩返しをしていくつもりだ。

 好きな日本食は「てんやの天丼」と、日本での生活にもなじんできた。それでも、「家族がまだ来ていないから凄い寂しいんだ」と、愛娘であるフローラちゃん(3)の顔のタトゥーが入った左前腕を見つめる。現在、ビザを申請中で、早くても来日は月末になる予定。強力な援軍が訪れるまで、単身赴任のパパは鹿島のために孤軍奮闘する。

続きを表示

2015年5月15日のニュース