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ハリル監督 国内合宿で内田“代役”探す!塩谷&丹羽をテストへ

[ 2015年5月12日 05:30 ]

代表合宿メンバーについてスクリーンに映し出し説明するハリルホジッチ監督

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が11日、国内組28選手による国内合宿(12、13日)に先駆けて千葉県内で取材に応じた。右膝蓋(しつがい)腱炎を抱えるDF内田篤人(27=シャルケ)が長期離脱を強いられる可能性が高いことを受け、指揮官は右サイドバック(SB)の発掘を今合宿の最重要課題に設定。本職ではない塩谷司(26=広島)と丹羽大輝(29=G大阪)をテストする方針を打ち出した。

【日本代表国内合宿メンバー】

 取材対応は当初、立ったまま行う囲み形式で行われる予定だったが、ハリルホジッチ監督がパワーポイントの使用を熱望したことで急きょ会見形式に変更。冒頭にスクリーンに映し出された布陣図の右SBの位置には塩谷、丹羽の名前があった。2人の本職はセンターバック(CB)と3バックの右。指揮官は「彼らは4バックの右サイドをやっているわけではない。我々は右サイドに問題を抱えている。それを踏まえて塩谷と丹羽がこの位置でどれくらいできるか確かめる」と語った。

 不動の右SBである内田が右膝蓋腱炎で離脱中。手術を受ける可能性もあり、6月16日のW杯アジア2次予選初戦シンガポール戦(埼玉)を万全の状態で迎えることは極めて難しい。指揮官は4月18日~今月9日の渡欧中に内田との接触を試みたが、治療などで日程が合わずに断念。信頼を置くパリ在住の医師による診察の準備を進めているが「残念ながらクラブがなかなかパリに行かせてくれない。内田に関しては心配している」と気をもんでいる。

 右SBは2番手候補の酒井高(シュツットガルト)も所属クラブで出場機会を失っており、台所事情は厳しい。塩谷と丹羽は本職ではないが、身体能力が高く球際にも強いハリルホジッチ監督好みのタイプ。コンバートのメドが立てば手薄な位置の穴が埋まるだけに重要なテストとなる。指揮官は取材対応後にスタッフを引き連れて、練習会場を視察。スタッフ会議も行い、合宿の準備を整えた。63歳の誕生日である15日には母国ボスニア・ヘルツェゴビナの大使館から招待された食事会に出席予定。塩谷、丹羽が期待に沿うパフォーマンスを示せば、一足早いバースデープレゼントになる。

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