札幌ＭＦ小野24日復帰へ！72日ぶり実戦で１Ｇ１Ａ「感触悪くない」

久しぶりの実戦復帰を果たした小野

　伸二が帰ってくる。Ｊ２札幌のＭＦ小野伸二（３５）が９日、札幌ドームのサブグラウンドで行われた札幌大との練習試合で７２日ぶりに実戦復帰。メンバー外の控え組の左サイドハーフでプレーし、１ゴール１アシストと復活をアピールした。

　久しぶりの実戦も天才には関係ない。終始中盤で起点になり続けると、鮮やかなシュートでゴールを奪って１ゴール１アシスト。小野が完全復活をアピールした。

　「久々に（試合を）やって楽しかった。感触は悪くない」。大学生相手の３０分間。久しぶりのゲームの感触だけに自然と笑みがこぼれた。

　２月２６日にＪ３山口との練習試合で左膝半月板を損傷。３月５日に埼玉で手術を受け、懸命なリハビリを経て、４月７日にチームに合流した。同２２日には全体練習に合流し、そこから１７日で実戦復帰と、順調にステップを上がっている。

　小野にとって今季初戦となる復活ゲームは、２４日のアウェー徳島戦（鳴門大塚）が有力だ。実戦を踏んだとはいえ、３０分間。まだ完全に試合感覚を取り戻すには至っていない。順当にいけば、１８日の練習試合でもう一度実戦感覚を養い、ゲーム体力をつけての出場が最も有力な路線になりそうだ。ただ、本人も「かなり状態はいい。順調にきている」と話す通り、すでに公式戦を戦えるほど体も切れている。

　チーム状況や今後のコンディション次第で、前倒しで１７日のアウェー群馬戦でメンバー入りする可能性もある。チームは１４日間で５試合の過密日程を終え、きょう１０日から２日間のオフ。復帰戦を見据える小野は「次の試合に絡めるか分からないけど、いい準備をしたい」と意欲的だ。８試合ぶりの敗戦を喫したチームで、救世主の復活は秒読み段階に入った。