セレッソ蛍　アシストで３発快勝に貢献！日本代表合宿へ弾み

＜北九州・Ｃ大阪＞後半、元Ｃ大阪の小松（左）をドリブルで交わす山口

Ｊ２第１３節 Ｃ大阪３―０北九州

（5月9日 本城）
　Ｃ大阪は敵地で北九州に３―０で快勝。１２日から始まる日本代表候補合宿に招集されたＭＦ山口蛍（２４）は、５連戦最後の一戦にアンカーでフル出場。３点目をアシストするなど連敗ストップに貢献し、チームは７位に浮上した。
【試合結果 Ｊ２順位表】

　主将の攻撃参加が３試合ぶりの勝利を決定づけた。２―０の後半ロスタイム、山口がアンカーの位置からペナルティーエリア内に進出。縦に突破して送った左クロスをＭＦ扇原が沈めリードを広げた。１、２点目はＣＫから。セットプレーによる得点が多かったＣ大阪にあって、流れの中から自分たちでゴールを奪ったのは実に４試合ぶりだった。

　「きょうは試合内容がどうこうより、結果が出たことが良かった」と山口。連敗中で迎えた一戦は、何より勝利が求められた。７日には緊急の選手ミーティングを実施。戦術うんぬんではなく、より一丸となることを選手間で忌憚（きたん）なく要求し合った。その効果が出たのか、これまで味方に怒りを爆発させていた元ドイツ代表ＦＷカカウは冷静にプレー。好機は逃し続けたが、チームのために戦う姿勢は見られた。

　５連戦の最後を快勝で締めくくり７位に浮上。山口にとっては、１２日から始まる日本代表合宿へ向けても弾みがついた。「連戦で（昨年に手術した）左膝にも疲れが出ているんで。まずはしっかり休んでから代表に行きたい」。気負うことなく、Ｊ２から唯一の選出となった２４歳は淡々と語った。