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新潟 途中出場の山本がV弾!リーグ6戦ぶり白星

[ 2015年5月3日 05:30 ]

<松本・新潟>後半、決勝ゴールを決め、駆け出す新潟・山本

J1第1S第9節 新潟2―1松本

(5月2日 松本)
 新潟はアウェーで松本に2―1で勝ち、リーグ戦6試合ぶりの白星を挙げた。前半7分にFW指宿洋史(24)が得たPKをMFレオ・シルバ(29)が決めて先制。1―1の後半24分に途中出場のMF山本康裕(26)が勝ち越しゴールを決めた。負ければ降格圏内突入という崖っ縁の試合を勝ちきり、勝ち点を9に伸ばして14位に浮上した。

 試合終了の瞬間、優勝を決めたような笑顔で選手が抱き合った。3月22日の柏戦以来、41日ぶりの勝利。柳下正明監督は「ホッとした気持ちは、もちろんある」とチーム全員とサポーターの心情を代弁した。

 J2降格圏の16位が、目の前に迫っていた。昼間の試合で山形、甲府が勝ち、清水が引き分け、試合前の時点で勝ち点6の新潟は甲府、清水と並んでいた。負ければ降格圏に順位を落とすことになる一戦。ロングボールとセットプレーを得意とする松本に対し、人へのマークを重視して3バックで開始を迎えた。

 エースFWラファエルが累積警告で出場停止。指宿、山崎の「フレッシュな」(柳下監督)2トップで臨み、DF大井主将がリーグ戦3試合ぶりに先発復帰した。前半7分、FW指宿がペナルティーエリア内でMF岩間に倒されてPKを獲得すると、MFレオが冷静にPKを決めて先制。1―1で終えた前半は「風下で少しバタバタした」と指揮官は振り返った。

 しかし、後半は「風上で今までのサッカーを出せた」とペースを握った。後半23分、成岡に代わってトップ下に入ったMF山本を投入。その山本が左足で見事にコントロールしたシュートを決めた。今季3ゴール目。初めて勝利を手繰り寄せたゴールに「バイタルエリアが空いているのはわかっていた。いいところにボールを蹴られた」と、会心の笑顔を見せた。

 「今は勝てない時期。こんなにいいプレーをしているのに“勝てないのか…”と思うのはよくない。必ず勝てる」。選手を鼓舞し続けた柳下監督は「(終了間際に)ポストに助けられた部分もあるが集中してやれた。これを手応えにしてほしい」と柔らかな表情で話した。

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