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宇佐美 クラブタイ6戦連発!浦和戦で「未知の領域にチャレンジ」

[ 2015年4月30日 05:30 ]

<G大阪・松本>前半16分、宇佐美はリーグ6試合連続となるゴールを決める(左は田中)

J1第1S第8節 G大阪1―0松本

(4月29日 万博)
 J1第1S第8節の9試合が29日、各地で行われ、2位のG大阪はFW宇佐美貴史(22)のクラブ記録タイとなる6試合連続ゴールで松本に1―0で勝利した。頼れるエースに導かれ、チームは6連勝を飾った。

 簡単に“伝説”に並んでみせた。前半16分、こぼれ球を奪った宇佐美がパトリックのリターンを受けて右足で流し込む。値千金の決勝弾でクラブ記録タイの6試合連発を達成。この日放った唯一のシュートを確実にものにし「何とか1点決められればと思っていた。うれしい」とうなずいた。

 過去に6人が6戦連発を達成していたが、延長での勝利を除けば6戦全勝はクラブ史上初。得点試合の不敗神話も30に伸ばしたエースは「(前節を含め)ホーム2連戦が第1ステージを占うと監督からも言われていた。連勝できて良かった」と重責を果たして安どの表情を浮かべた。

 「ガンバ愛」を公言する宇佐美にとって、歴代レジェンドに並んだ感慨はひとしおだ。6戦連発の第1号は元カメルーン代表FWのエムボマ。記録が生まれた97年、当時5歳の宇佐美は何度も観戦に訪れた。目の前で見た助っ人ストライカーのスーパーゴールは、今も脳裏に焼き付いている。プロ2年目の10年には、橋本英郎の快挙を間近で見た。「サイドハーフとかボランチだったのに取り続けた。凄いと思って見てましたし、刺激も受けた」。幼少時から接してきた印象深い場面が、記録達成への原動力の一つとなった。

 もちろんタイ記録で満足する気はない。「6人が6試合で止まったということは、7戦目に高い壁があるということ。その壁を乗り越えたい。未知の領域にチャレンジできるのは幸せなことですし、決めることができれば一人になる。その響きは悪くないし嫌いじゃないですね」。中2日で迎える浦和との首位攻防戦での新記録樹立を力強く宣言した。

 その先にはJ1記録である8試合連続得点も見据える。得点ランクを独走する背番号39が、クラブNo・1からオンリーワン、さらにはJリーグNo・1へと上り詰める。

 ≪高原抜き史上最年少≫宇佐美(G大阪)が第3節から6試合連続でゴール。J1の6試合連続以上は延べ18人目20回目(中山、マルキーニョスが各2回達成)。過去17人のうち6試合連続達成時の年齢は02年の高原(磐田=23歳2カ月)が最年少。5月6日に23歳の誕生日を迎える宇佐美の22歳11カ月はそれを抜く最年少記録だ。

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