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小林悠が代表復帰準備OK弾! 途中出場で技あり同点ゴール

[ 2015年4月19日 05:30 ]

<仙台・川崎F>後半、ゴールを決め大久保(左)らの祝福を受ける小林(中央)

J1第1S第6節 川崎F3―2仙台

(4月18日 ユアスタ)
 川崎FのFW小林悠(27)が敵地で行われた仙台戦で右太腿裏負傷から途中出場で復帰し、反撃の口火を切るゴールで3―2の勝利に貢献した。6月のW杯アジア2次予選での日本代表復帰に向け、再スタートを切った。

 苦しい流れを変えたのは小林だった。1点を追う後半18分にピッチに入ると、25分にゴール右で大久保のパスを受け、シュートをブロックしようとしたDFを切り返してかわした。左足でゴール左に同点弾。これで川崎Fはリズムを取り戻し、競り合いの末に勝利を挙げた。

 「右足でも打てたが、左の方がコースが空くと思った。風間さんが信頼してメンバーに入れてくれた。チームのために点が取れてよかった」と、小林は笑顔を見せた。

 ハリルホジッチ日本代表監督の初合宿に招集された直後、3月22日の山形戦で右太腿裏を肉離れして戦線離脱。合宿は辞退した。ザッケローニ元監督やアギーレ前監督の下でも合宿辞退に代表離脱と、ここ一番でよくケガをする。今回は14日からボールを蹴り始めたばかりだったが、復帰戦で結果を出した。

 スタンドには拓大時代に教えを受けた玉井朗監督(59)がいた。Jリーグのマッチコミッショナーを務め、偶然この試合を担当。小林の素質を見抜いて1年から試合に使い、関東大学リーグ2部で得点王を獲るまでに成長するきっかけを与えてくれた。ケガした直後もメールで激励してくれた恩師は、守備ラインの裏へ飛び出すタイミングの取り方など小林の成長を認め「オフサイドラインぎりぎりで勝負できるようになったのは凄い」と目を細めた。

 ケガを繰り返しながらも成長を遂げてきた小林の頭の中には、もちろん6月のW杯アジア2次予選がある。「ケガが続いて、自分が一番悔しい。結果を残し続ければ、また呼んでもらえる。まずはチームのために頑張りたい」。当面はクラブでの先発復帰に照準を合わせ代表への階段を一歩ずつ上っていく。

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