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松本、守備陣奮闘し3戦ぶり無失点も…鬼門の山形でドロー

[ 2015年4月19日 05:30 ]

<山形・松本>前半、ピンチをしのぐ松本イレブン

J1第1S第6節 松本0―0山形

(4月18日 NDスタ)
 16位の松本は、17位山形とのアウェー戦に臨み、決定機をつくりながら悔しいスコアレスドローに終わった。課題を克服して守備ではリーグ戦3試合ぶりの無失点に抑えたものの、J2時代に一度も勝利していない“鬼門”をまたも突破できなかった。それでも、3試合ぶりの勝ち点を得て順位は15位に上がった。

 FW池元をMF前田に代え、開幕から不動だったリーグ戦スタメンにテコ入れして臨んだ今節。12日の柏戦での反省を生かしディフェンスラインを高く保ち、コンパクトに守れた分、中盤でボールを失う機会が格段に減った。前線にパスがつながる機会は増えたものの、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

 後半20分すぎ、背番号8は決定機を逃し天を仰いだ。前田が左サイド深い位置でボールキープし、ペナルティーエリア中央に向かってパス。これをFWオビナがスルーし、MF岩上がシュートを放った。ところが、「焦ってしまった。気持ちをコントロールできなかった」(岩上)と、ボールは相手DF陣に当たりゴールラインを割った。「僕が決めていれば良かった。この試合が引き分けで終わったのは僕の責任」。攻撃の要は唇をかみしめた。

 1トップのオビナは4本のシュートにとどまり、リーグ戦4戦連続のノーゴール。前線の起点となる活躍で貢献度の高い助っ人は「限られたチャンスで決めることも重要だが、積極的に(シュートを)打つことも必要」と、FWの一番の仕事を果たせず、悔しそうな表情を見せた。

 一方、粘り強さが光ったのが守備陣。風上に立った後半は、反町康治監督(51)が「ラフなボールを拾われてのカウンターが多かった」と語るように、前半より4本多いシュートを打たれた。それでも意思統一された守備で、「どっちが勝ってもおかしくない試合」(反町監督)を引き分けに持ち込んだ。

 日本のトップ15へ、17位の山形からは是が非でも勝ち点3を奪いたかったところ。それでも、「(長時間移動が必要な)遠隔地の試合での勝ち点1をポジティブにとらえたい」と指揮官。そして、「シュート機会が少ない。フィニッシュのところを整理したい」と、ペナルティーエリア内での得点力アップに着手する考えを示した。

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2015年4月19日のニュース