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ハリル監督 宇佐美ら国内組にダメ出し!“高すぎる体脂肪率”に警鐘

[ 2015年4月15日 05:52 ]

Jリーグ実行委員会で、約40分に渡り日本代表選手の体脂肪率のデーターを手に熱弁するハリルホジッチ監督

 エース候補の宇佐美に体質改善指令だ。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が14日、代表監督としては初めて都内で開催されたJ1、J2実行委員会に参加。各クラブの代表に対し1時間にわたってJリーグ勢の課題、改善項目をぶちまけた。中でもG大阪の日本代表FW宇佐美貴史(22)ら国内組の“高すぎる体脂肪率”には警鐘を鳴らした。

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 Jクラブの各代表を前にしたハリルホジッチ監督は30分間、速射砲のごとく持論を展開した。突然、右手で取り出した資料には、3月の親善試合で招集した29選手の体脂肪率が記載されていた。合格は11%未満の選手。11%台は黄、12%以上の選手は赤くマークされた。「赤い印の国内組はフィジカルの準備ができていない」。口調は一層、厳しくなった。

 名指しされたのが次代のエース候補だ。「例えば宇佐美。物凄く能力はある。かなり期待もしている」と抜群のセンスを絶賛。一方で、「だがたくさん変えないといけない。それをやれば欧州のどこでもプレーできる」と付け加えた。掲げた資料によれば、宇佐美の体脂肪率はワースト3位の14・1%。12%以上だとケガが増えるという。期待が大きいからこそ改善を求めた。

 国内組の体脂肪率が高い傾向は顕著だ。8人の赤印で海外組は川島と吉田だけ。ワースト1位は興梠の16・4%、同2位は太田の15・2%。各実行委員に対し「クラブでしっかりトレーニングを」とも伝えた。指揮官は3月の2試合もデータ化。初戦チュニジア戦での全員の総走行距離は115キロ、2戦目ウズベキスタン戦は117キロだった。海外組の人数は1戦目が4人、2戦目は7人。体脂肪率の傾向と総走行距離はリンクしているようだった。

 他にも「速いけどプレースピードは速くない」「球際に強い選手はいない」などJ幹部には耳の痛い内容の連続。さらには「日本には疲労回復の文化がない。(日本協会の)会長にも施設をつくってくれと言いました」と、要求は多岐にわたった。質疑応答も含めれば1時間、ノンストップで話した後に「きょうのところはこれぐらいにしときましょう」と新喜劇のようなオチで笑わせた指揮官。今後も実行委員会への積極的な“参戦”を示唆していた。

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2015年4月15日のニュース