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松本 今季初の逆転勝ち!前田がU22代表入りアピール弾

[ 2015年4月9日 05:30 ]

甲府戦の後半、自身2点目のゴールを決め、こぶしを突き上げる松本・坂井

ナビスコ杯予選リーグA組 松本3―1甲府

(4月8日 中銀スタ)
 リオ五輪は諦めない!!松本はアウェーで甲府と第3節を戦い、3―1で今季初の逆転勝利を収めた。0―1で突入した後半にMF坂井達弥(24)が2発、そして、MF前田直輝(20)がU―22日本代表の手倉森監督の見ている前でアピール弾を放った。リーグ戦からスタメンを総入れして臨み、貴重な勝ち点3をつかんだ。

 風上に陣取った後半、リオ五輪候補の若武者が輝いた。同27分、MF飯尾のシュートを相手GKがはじいた、こぼれ球を右足でゴールへと押し込んだ。ボールがネットを揺らしたのを確認すると背番号22は「自然に引き寄せられた」と、広告を一つ二つと飛び越え、サポーターの元へ。山雅移籍後初ゴールは、今季初の逆転勝利を手繰り寄せる貴重な勝ち越し弾となり、ど派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。

 後半39分には、「合わせるだけだった。パスする気持ちで打った」と、坂井がチーム今季最多タイとなる3点目を叩き込んだ。試合終了後、サポーターが歌う前田のチャント(応援歌)が山梨の夜空にこだました。

 御前試合で結果を出した。スタンドでは手倉森監督が視察していた。「そこ(リオ五輪)は意識している」と普段から語っている前田。16年リオ五輪1次予選を兼ねたU―23アジア選手権予選に出場するU―22日本代表の予備登録メンバー50人として2月に選ばれたが、最終メンバーには漏れた。「悔しい思いもある」と本音を漏らしていた20才は、その鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、この日は得点以外にも決定機をつくるプレーが目立ち、「アピールできたことは良かった」と納得の表情を見せた。

 反町康治監督(51)は「(前田は)このチームに来た時は、ボールにかかわることが少なかったが、90分通してかかわることが増えた」と成長を評価。「ボールにかかわらなければ、メッシだって才能を発揮できない。でも比べるのはメッシに失礼か」と冗談も飛び出した。

 次戦は12日、リーグ戦で勝ち点、得失点差で並び同じ12位の柏とアルウィンで戦う。チーム力の厚みが増したことを象徴するこの試合で勢いづいた雷鳥軍団は、J1昇格後初のホーム勝利を目指す。

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2015年4月9日のニュース