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次こそ決勝T決める!柏執念ドロー 吉田監督「最後まで勇敢だった」

[ 2015年4月9日 05:30 ]

山東魯能戦の後半、ゴール前に攻め込む柏・工藤(左端)

 ACL1次リーグ第4戦が8日に各地で行われ、E組の柏が貴重な勝ち点1を手にした。アウェーで山東魯能(中国)と対戦して、FWクリスティアーノ(28)の2ゴールなどで4―4で引き分け。壮絶な撃ち合いの末に、公式戦の連敗を2で止めた。次節22日の全北(韓国)戦に勝てば無条件、引き分けや負けでも他カードの結果次第で決勝トーナメント進出が決まる。G組の浦和はホームで北京国安(中国)と1―1で引き分け、1次リーグ突破にわずかな望みをつないだ。

【試合結果 E組順位表】

 ノーガードで打ち合った。前半4分に最終ラインを突破されて失点。出はなをくじかれたが、心は折れなかった。前半23分に大谷のパスを受けたレアンドロのゴールで追いつくと、前半29分には工藤の右足ボレーで勝ち越し。前半32分には裏に抜け出したクリスティアーノが右足で決めた。10分間で3得点を挙げて逆転に成功。一時はリードを2点に広げたが、簡単に勝負は決しなかった。

 前半34分に1点差とされると、前半37分には微妙な判定に泣いた。最終ラインの裏に出たボールをGK菅野が手で叩き落としてから足でコントロール。その後ボールを手に取ると、一度手から離したボールを再び手で保持する反則とみなされた。至近距離から間接FKを与えて失点すると、後半4分にはPKを与えて再逆転された。それでも後半31分、クリスティアーノの直接FKが相手GKのキャッチミスを誘って同点。その後も両チームとも何度も決定機を迎えたが、4―4のまま終了の笛が鳴った。

 吉田監督は「きょうで決めようと思っていた。勝ち点1は最低限の結果」とした上で「最後まで勇敢だった」と評価。チームは公式戦の連敗を2でストップ。4日の横浜戦(●1―2)の敗戦で昨年3月29日の大宮戦から続いていたリーグホーム無敗記録が16で止まっていただけに、悪い流れを断ち切る価値あるドローとなった。次節22日のホーム全北戦はレアンドロ、キム・チャンスが出場停止だが、大谷主将は「悲観的に捉える必要はない。一つ前進」と前を向いた。Jクラブが苦戦する中、2勝2分けと無敗をキープ。お預けになった決勝トーナメント進出はホームで決める。

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