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宇佐美、不完全燃焼…ポストに嫌われデビュー弾ならず

[ 2015年3月28日 05:30 ]

<日本・チュニジア>後半終了間際、宇佐美のシュートは惜しくもポストに嫌われゴールならず

キリンチャレンジ杯 日本2―0チュニジア

(3月27日 大銀ドーム)
 国際Aマッチデビュー戦となった宇佐美は出場の喜びよりも悔しさが募った。後半27分にFW武藤との途中交代で左MFに入ると、同44分に決定機が訪れる。巧みに最終ラインの裏を取り、MF香川のスルーパスに反応。GKとの1対1を迎えダイレクトの右足シュートを放ったが、これは右ポストにはじかれ、初出場初得点とはならなかった。「いいパスが来て、いい動きだしもできた。でも、決めてないんで。それが全て」。ゴールを決めきれなかったことを悔やんだ。

 だが、インパクトも残した。相手が疲れてきた時間帯に積極的に動き、流れを引き寄せたことも確か。「早く1試合目を経験したいと思っていた。途中から入って“どうかな”というのはあったけど、やっていて楽しかった」。代表招集3度目で、ようやく訪れた出場機会。相手の虚を突くヒールパスなど持ち味も出した。

 長く日本代表の主力を担う本田や香川とも共存。「技術的に優れている選手とは分かり合える」と話したように、違和感なく溶け込んだのも収穫だった。交代で送り出したハリルホジッチ監督は「宇佐美は素晴らしかった。美しいプレーもあったし、このアクション(崩し)は全てトレーニングでやっていた」と称賛した。

 ただ、指揮官の評価も本人と一緒。「最後のクオリティーが少し足りなかった」と注文も忘れなかった。中3日で迎える31日のウズベキスタン戦では、さらに出場時間が延びる可能性もある。2列目はポジション争いが激しいだけに、代表生き残りへアピールを続けることは必要不可欠だ。シュートを決められなかったことが、チュニジア戦で出た何よりの課題。次こそ自らの才能を示すゴールを奪う。

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2015年3月28日のニュース