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代表辞退の小林悠、ブログで悲痛「神様に言いたい」「そんな強くないわ」

[ 2015年3月25日 13:50 ]

22日の山形戦後半、負傷し担架で運ばれる川崎F・小林

 ハリルジャパン初陣となる日本代表メンバーに選出されながら負傷のため合宿参加を辞退したJ1川崎FのFW小林悠(27)が24日、自身のブログを更新。度重なるけがでの代表離脱に悲痛な胸中を明かした。

 小林は、22日に行われたJ1第3節・山形戦(NDスタ)の後半18分、山形のカウンターの際に守備に戻ろうとした時、足を押さえてピッチに倒れ込み、右太腿裏肉離れの疑いで翌23日からの代表合宿を辞退したばかり。ワールドカップ(W杯)ブラジル大会前の昨年4月には、ザッケローニ監督時代の代表候補合宿を左内転筋の負傷で辞退し、アギーレ監督時代の昨年11月に行われた日本代表合宿では練習中に左膝を負傷して途中で離脱している。

 それだけにショックは大きかったようで、「代表を辞退することになって、正直かなり辛かったし、またかよって思った人も少なくないと思います。でも前を向いて行くしかないと思います。僕は自分に嘘をつくのが嫌いです。怪我をしないための努力もしていたし、補強も体幹もしっかりしていた。クラブハウスに毎日早く行ってケアもしていました。だからこそ悔しかった」と正直な気持ちをつづると、「誰かが言っていました。『神様は乗り越えられる人にしか試練を与えないんだよ』と。神様に言いたい。何回目だよ!そんな俺強くないわ!笑」と明るく振る舞おうと努めながらも悲痛な思いがにじんだ。

 10年に川崎F入り。拓大4年だった前年の09年11月には右膝の前十字靭帯を断裂して3度の手術を受け、プロ入り後の11年3月には練習中に右肩甲骨を骨折。人一倍体のケアには気を使っているだけに、無念さが伝わってくる。

 それでも小林は、「今回本当に思ったことは1人じゃなくて良かったなということ。家族の支えがなかったらもっともっと辛かったし、へこんでいたと思います。奥さんは肉離れが早く良くなるようにと料理のメニューを考えてくれています。結翔は可愛い笑顔で僕を前向きな気持ちにさせてくれます」と12年1月に結婚した夫人と昨年4月に誕生した第1子の長男・結翔(ゆいと)くんの存在を挙げ、必死に前を向いた。

 「今までだってずっとそうでした。僕は何度も怪我を乗り越えて強くなってきました。今回だってまた強くなります。なのでまた怪我を乗り越えてパワーアップした僕に期待して下さい!」。そうサポーターにメッセージを送った小林。ここから絶対に這い上がる。その強い意思表明となった。

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2015年3月25日のニュース