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突破力の武藤弾!「自分の良さ凝縮」2人かわして右足ズドン

[ 2015年3月23日 05:30 ]

<神戸・FC東京>後半23分、ゴールを決めた武藤は舌をペロリと出し、スタンドのサポーターを両手で指さす

J1第3節 FC東京2―0神戸

(3月22日 ノエスタ)
 FC東京は22日、アウェーで神戸を2―0で下した。日本代表FW武藤嘉紀(22)が1―0の後半23分、得意のドリブルから2人を抜いて右足で今季3得点目をマーク。チームに昨季を含めて8試合ぶりの白星をもたらした。G大阪の日本代表FW宇佐美貴史(22)もアウェー甲府戦で1得点1アシストと活躍して2―0の勝利に貢献。若き両エースが23日に始動する新生日本代表での定位置奪取に弾みをつけた。

 一撃必殺だった。1―0の後半23分、右サイドでDFを背に梶山の縦パスを右足アウトサイドで反転。ファーストタッチでするりと相手をかわすと「狙い通り」と振り返った股抜きでさらに1人を抜いた。スピードに乗ったドリブルでペナルティーエリア内に進入し、最後は右足を振り抜きゴール左隅に突き刺した。

 7日のG大阪との開幕戦以来となる今季3得点目。「ファーストタッチが良かった。そのあとDFもしっかり見ることができた。自分の良さが凝縮されたゴールだった」。チームに昨年10月22日の広島戦以来8戦ぶり、敵地では実に9戦ぶりとなる白星をもたらした納得のゴールは、クラブのJ1アウェー300得点目というおまけも付いた。

 前日(21日)にコーチのブルーノ・コンカ氏からDFを背にしてターンする指導を受けていた。「練習したことが頭に浮かんだ」。最近は相手マークが厳しくなる一方。「ファーストタッチがうまくいっていなかった」と課題を感じていた中で一発回答。努力は裏切らなかった。

 23日は慶大の卒業式に出席を予定。昨季、大学のサッカー部を退部してFC東京とプロ契約した。一気にブレークしたが、文武両道の道を歩み「サッカーだけに集中できず難しかった」と振り返る。FC東京のユースからトップ昇格を打診されながら選んだ大学進学への道。それでも「慶応でやったことが遠回りじゃなかったことを証明できた年」と昨季を振り返り、今後に向け「これからは一サッカー選手としての武藤嘉紀を見せたい」と話した。

 くしくも23日は新生ジャパンの始動日でもある。進化を続ける武藤が「レギュラー獲り」という目標とともに、新たな気持ちで新生ジャパンに合流する。 

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