×

札幌 ホーム初勝利で7位浮上!福森、無人ゴールへ幸運V弾

[ 2015年3月22日 05:30 ]

<札幌・福岡>試合後、ベンチ前で得点シーンを再現する福森(左)

J2第3節 札幌2―1福岡

(3月21日 札幌ド)
 札幌が今季ホームで初白星をマークした。1―1で迎えた後半44分、新加入のMF福森晃斗(22)が値千金の決勝点。鋭い飛び出しで相手GKのパスをカットして無人のゴールへ流し込む、積極的なプレーが勝利を呼び込んだ。新戦力の活躍でチームは今季2勝目。順位も7位に浮上した。

 クールな福森が感情を爆発させ、仲間とゴールを喜んだ。試合終了残り1分だった。

 「クリアボールをただ追っかけただけ。打ったら入っちゃいました」

 そう謙遜して振り返った移籍後初ゴールが土壇場で白星を手繰り寄せる、大仕事。クリアボールを処理しようと、センターサークル付近まで出てきた相手GKのキックミスを拾った。一度体勢を整えると約45メートル先の無人のゴールに流し込んだ。

 前節15日のホーム開幕、長崎戦は消極的なプレーが目立った。その反省から、練習では積極的な守備からのサイド攻撃をチームは徹底させてきた。キックの精度が高い福森を3バックの左から1列前の左サイドハーフに、ドリブルが武器のMF古田を右に配置すると攻撃が活性化した。バルバリッチ監督は「2点目はラッキーだが、運を呼び込む内容だった。福森はフィニッシュまでのパスで貢献した」と称えた。

 川崎Fから期限付き移籍で新加入。普段は控えめで口数も少ないが、精度が高いキックと冷静な読みが売りの職人肌でもある。1月の沖縄キャンプから指揮官の信頼を勝ち取り、チームに欠かせない存在となっている。人生初のヒーローインタビューも無難にこなすと「話すのが苦手なので、みんなが笑ってくれて良かった」と安どの表情を浮かべた。

 これで2勝1敗と白星を先行させて、次節29日はJ1から降格してきた大宮戦(NACK)。真価が問われる一戦を前に「J1時代に試合をして特徴を分かっている。チームに教えて勝ちきれるように頑張りたい」と福森。今が旬の男の勢いに乗って連勝を狙う。

続きを表示

2015年3月22日のニュース