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宇佐美 万能「9・5番」になる!点取り屋「9」+司令塔「10」

[ 2015年3月22日 05:30 ]

ハリル・ジャパン選出後、初の試合となる甲府戦に向けて意気込むG大阪FW宇佐美

 ハリルホジッチ新監督(62)率いる日本代表メンバーが発表されてから初めてとなるJ1第3節9試合が、22日、各地で行われる。中銀スタで甲府と対戦するG大阪の日本代表FW宇佐美貴史(22)は、ストライカーとゲームメーカーの両方の役割を果たすことを約束。代表指揮官も認めた攻撃の万能性を発揮して、チームに今季リーグ戦初勝利をもたらす。

 「9・5番」になる。甲府戦を翌日に控えた21日、吹田市内での非公開調整を終えて、敵地へと向かうバスに乗り込んだ宇佐美が、静かな口調に決意をにじませた。

 「攻撃を良い感じで引っ張っていけるスタイルを、強く意識してやりたい。攻撃に関しては全般的にこなせる自信があるし、相手に一番脅威を与えるドリブルやシュートだけでなく、プレーの幅も見せていければいい」

 J2だった13年シーズンは最前線に位置し、18試合で19得点を記録。点取り屋の「背番号9」を連想させる圧巻の活躍を見せた。一方、昨季から今季にかけては9番タイプのFWパトリックが加入したこともあり、少し低い位置に下がって攻撃の組み立てにも参加。司令塔の「背番号10」をイメージさせるプレーで数々のアシストやチャンスを生み出しながら、得点も決めてきた。ハリルホジッチ新監督も「攻撃のポジションをいくつもこなす」と選出理由に挙げたストロングポイント。それでも満足することなく、武器にさらに磨きをかけるつもりでいる。

 「(どちらに軸足を置くか)配分が難しいですけど、状況に応じて絶妙な配分を見つけられればより強力になる。自分には(間の)9・5番のようなスタイルがマッチしていると思う。理想は限りなく9に近い方かな」

 ストライカー+ゲームメーカーという究極のプレースタイル。代表指揮官にアピールするのに、甲府戦は絶好の舞台になる。昨季の対戦では、2試合ともスーパーゴールを決めるなど、計2得点1アシストと相性もいい。チームを初勝利に導くとともに、ハリルジャパンにも不可欠な存在であることを証明する。

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2015年3月22日のニュース