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唯一のサプライズ選出は藤春!ポスト長友、超速&タフネスSB

[ 2015年3月20日 05:30 ]

本人もびっくり!!サプライズで選出された藤春

日本代表メンバー発表

(3月19日)
 本人も驚くビッグ・サプライズだった。これまで世代別も含め、代表には縁がなかったG大阪のDF藤春が選ばれた。31人中、ただ一人の初選出で“ハリル・チルドレン”の筆頭候補に名乗りを上げた左サイドバックは「びっくりしていますがうれしいです。試合に出られるよう頑張りたい」と喜びのコメントを寄せた。

 50メートル5秒8の推進力あふれるスピードスター。フィジカルにもたけ、11年から14年5月まで95試合連続フルタイム出場を成し遂げた。J1が今季から導入したデジタルトラッキングシステムでは1、2節ともチームNo・1の走行距離を記録するなど運動量も豊富な藤春には長友や太田らとの定位置争いが待つ。「2人とも尊敬する選手。クロスの精度は足りていないので学びたい」と謙虚な姿勢を示しつつ「スピードは負けたくない。攻撃参加は積極的にしたい」とアピールを誓った。

 今季の巻き返しに燃えていた。昨季はケガの影響もあって夏以降定位置を失い、3冠獲得にも素直に喜べない自分がいた。練習帰りの車中。こらえ切れず、悔し涙を流したこともあった。このままでは終われないとキャンプからコンディションを上げ、開幕スタメンを勝ち取るなどアピールを続けてきた。

 特殊能力?をもってしても想像できない吉報だった。昨年11月のリーグ浦和戦ではFW佐藤の決勝弾を予言。それも「途中出場で終了間際に決める」ことまで当てた。1度ではなく、以前にも2度MF倉田のゴールを予言するなど的中率は100%。それでも、帰路につく車中で聞いた今回の知らせには「予言は完全にありませんでした。連絡をもらった時は“えっ?”て感じ。悪いことでもしたかな?と思いました」と笑った。J2の13年、優勝が決まる試合の終了直前で感極まって涙を流した。熱いハートを持つレフティーが新生日本の象徴になる。

 ◆藤春 広輝(ふじはる・ひろき)1988年(昭63)11月28日、大阪府東大阪市生まれの26歳。東海大仰星まではMFで大体大で左サイドバックに転向。11年にG大阪入りし、同3月1日のACLメルボルンV戦でプロデビュー。J初出場は同5月15日福岡戦、初得点は同10月22日山形戦。J1通算72試合2得点、J2通算42試合4得点。1メートル75、60キロ。利き足は左。

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2015年3月20日のニュース