指揮官は克服宣言も…U―22 リオ五輪1次予選突破へ“五難”

[ 2015年3月18日 05:30 ]

酷暑の中、ランニングするUー22の選手たち

 16年リオデジャネイロ五輪アジア1次予選の第1戦マカオ戦を27日に控えるU―22日本代表は17日、マレーシアで初練習を行った。東南アジア特有の酷暑、ピッチ状態、感染症、さらにJリーグと感触が異なる公式球に加え、ケガ人も出るなど“五重苦”に悩まされる状況だが、手倉森誠監督(46)は本番までの問題克服を宣言。最終予選(16年1月、カタール)出場を目指す。

 手倉森ジャパンに予想を上回る苦難が待ち受けていた。まずは酷暑。この日は照りつける太陽の下で午前、午後の2部練習。走る選手の額には髪がへばりついた。シャーアラムの最高気温は35度。午前練習を行ったマレーシア協会のグラウンドでは湿度75%を記録した。手倉森監督は「暑熱対策は10~12日かかる。意図的に“日焼けするな。クーラーに浸るな”と言っている」と生活面でも細かな指示を出した。

 次にピッチ。練習場は芝ではなく、葉の幅が約1センチ、長さ5センチ程度の草で覆われていた。試合が行われるシャーアラム・スタジアムも同様とされ、クッション性が高いためボールは弾まず、グラウンダーのキックはスピードが落ちる。指揮官は「(バウンドが違うので)セカンドボールの感覚が違ってくる」と注意点に言及。さらにJリーグの公式球よりも柔らかい“飛ばないボール”も選手の感覚を狂わせる。

 デング熱もある。現地紙によれば、マレーシア保健省による年初3週間の感染報告数は8502例で前年比65%増。今年はすでに50人超が亡くなり、前年から倍増だ。州別ではシャーアラムのあるセランゴール州がワーストで58%を占める。日本協会もウイルスを媒介する蚊を寄せ付けないよう虫よけスプレーを持ち込み、練習前には選手も使用しているが、感染の可能性はゼロではない。

 戦力も万全ではない。キッカーも務める左サイドバックの山中はへんとう炎のため、マレーシア入りのめどが立っていない。この日はFW荒野が左足首痛、主将のMF遠藤が左大腿筋痛のため別メニューで調整した。不安材料のオンパレードだが、手倉森監督は「コンディションを今より高めていこうと。持っている痛みとか軽減させて。本当に良い状態で27日に臨みたい」と前向きに訴えた。初戦までの10日間で“五重苦”を乗り越え、最終予選進出を決める。

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