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未勝利ガンバにブーイング…引いた相手に無得点、課題克服できず

[ 2015年3月15日 05:30 ]

<鳥栖・G大阪>0―1で敗れ、ガックリと肩を落とす宇佐美

J1第1S第2節 G大阪0―1鳥栖

(3月14日 ベアスタ)
 王者が、またもつまずいた。開幕戦を引き分けたG大阪が鳥栖に0―1で惜敗。Jクラブ相手では昨年10月22日のリーグ柏戦以来11試合ぶりとなる黒星を喫し、2戦未勝利の低空発進となった。アウェー鳥栖戦は3戦全敗となり、敵地に駆けつけたサポーターのブーイングがこだました。

 ACLの連敗で浮き彫りとなった「引いた相手をどう崩すか」という課題は解消されていなかった。後半4分に先制を許し、さらに強固となった相手守備陣を崩せない。終盤はロングボール多用のパワープレーで猛攻に出たものの最後までネットを揺らせなかった。

 ハリルホジッチ日本代表監督の就任が発表されてから初の公式戦。「結果でアピールしたい」と誓った宇佐美も悔しい不発に終わった。突きつけられた課題に「外や後ろで回すだけでなく中にリズム良く入らないと。最後は(ロングボールを)中のパトに上げてチャンスができた。上だけじゃなく下のパスでも中央に入っていかないといけない」と険しい表情。開始早々、パトリックへのピンポイントクロスを供給し、後半は4本のシュートを放つなど存在感は見せたものの、3本が枠外とあり「枠に入れないといけない。修正が必要」と責任を背負い込んだ。

 主将の遠藤も「最後の精度を上げていかないといけない」と反省。芝が長く乾燥し、パスがつながりにくいピッチだったとはいえ、チャンスのほとんどがロングボールだったことには「本来はパワープレーするチームじゃない」と、かすかなイラ立ちもにじませた。

 昨季も7節までは1勝3分け3敗。遠藤は「昨年に比べたら悪くないし焦る必要はないけど、危機感を持ってやっていきたい」と力を込めた。2ステージ制の今季、全タイトル獲得を目指す王者が、これ以上つまずく訳にはいかない。

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