×

ハリル監督のお願い「少し時間を頂きたい。辛抱してくれたら良い仕事する」

[ 2015年3月14日 06:10 ]

厳しい表情を見せながら会見するハリルホジッチ新監督
Photo By スポニチ

ハリルホジッチ監督 来日、就任会見

 【ハリルホジッチ新監督 一問一答】

 ――所信表明を。

 「日本代表に対して何かを成し遂げようと思う。大きな責任があることも感じている。そのためにここに来ている。いろんな国のオファーがあった。クラブからもあった。その中で日本を選んだ。なぜかというと私のメンタリティーを彼らは持っていると思った。厳しさ、規律、他者への尊敬、真面目さ。フットボールにおいて大事なものを兼ね備えている。そしてお願いしたいのが少し時間を頂きたいということ。少し辛抱してくれたら良い仕事をする」

 ――3カ月でW杯予選。チームはつくれるか?

 「時間が必要だ。そのために、これから日本代表スタッフみんなで仕事をたくさんしないといけない。いろいろなところに出掛けないと」

 ――攻守どちらを重視?

 「フットボールには2つの面がある。ボールを持っている時と持っていない時だ。ボールを持っていない時は全員同時に守備をする。全員が努力する場面で1人が欠けてもいけない。その後、我々がボールを持つ。攻撃も同じ。ビルドアップに皆が関わらないといけない」

 ――戦術は?

 「現役時代はFWだった。オフェンスが好きなので、どんどんビルドアップしてほしいし、どんどん働き掛けたい。スピードアップの仕方とかボールタッチ数も制限していきたい。例えば1タッチ、2タッチを多く使いたい。バルセロナやブラジルのようなサッカーをしたいという指導者もいるが、我々は日本人。日本のサッカーをしたい。現代フットボールでは高いものを求められる。フィジカル、メンタル、戦術。高いものに向上させないといけない。それに関しても向上させられるし、楽観的に考えている。勝利することが大事だし、皆さんに勝利という言葉をたくさん届けたい。その考えに貢献する選手が必要。スターとはチーム。ただ個人的な能力を駄目にしてはいけない。スター選手でもチームのために仕事してもらわなければならない。攻守で組織的に戦うかも、選手個人に話したい。これからグループとしてプレーしていくが、おそらくメンバーは毎回、変わるかもしれない。確定している選手はいない。先発も決まっていない。まずプレーしてもらう。国内、国外選手もだ。国内には能力の高い若い選手が多いと聞いている。できるだけたくさんの選手に可能性を与えたい。日本代表は全ての人のもの。ただ、そこに入る能力のある人が選ばれる」

 ――アジアサッカーの印象は?

 「全体のレベルは上がっている。ただサッカー強豪国には達していない。正直、もっと上のレベルにいけると思う。まずスタッフがファミリーになることが大事。良い雰囲気が大事。良い関係づくりがグラウンドに良い影響を与える。今よりも高いレベルの日本代表にできる。日本にはテクニックのある選手がいる。たくさんのことはできないが、あることはできる。ボールを持てる。引いてきた相手でも引かない相手でも、どんな戦いをすれば良いか教えたい。速く攻撃することが全てではない。ポジショニングも大事。リズムの変化とかフェイント、動き方。小さいところは多々あるが、教えていきたい。もともとFWなので経験を踏まえて向上させていきたい」

続きを表示

この記事のフォト

2015年3月14日のニュース