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【ハリル新監督独占激白2】尊重する精神、勤勉さは気に入っている

[ 2015年3月13日 09:30 ]

14年ブラジル大会ではアルジェリアを率いたハリルホジッチ氏(AP)
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 ――アフリカの国々に比べて、日本は財政面では恵まれている部分もある。

 「きっとそうだろうと思うし、根源的なところで仕事をする時には、やはり財政力は助けになるものだ。それに、日本人選手は相手を尊重する精神をもっていると思う。彼らは勤勉に努力する力を身につけているから、同じことを10回も繰り返し言わなくていい。この特徴は気に入っているね。あとは、グループを進歩させるための細かい項目を見つけねばならない。それと、たとえ言葉の問題で私が直接選手たちに話すことはできなくても、彼らの意見を聞くことが重要になってくるだろう」

 ――アルジェリアでは成功した。

 「うん、大成功した。なにしろW杯の大舞台で、数日後に世界王者になるドイツをもう少しで打倒するところだったのだからね。ドイツ撃破に一番近かった国だったと思う(注4)。だが、これは偶然ではなかったんだよ。私が監督に就任した時、アルジェリア代表は1試合200本だけのパスで戦っていたんだ。だが、最後には1試合400~500本のパスで戦うチームに変貌した。プレーのあり方という点で、最初に見たチームとは全く別物になっていたね。誰もそんなことが可能になるなんて思っていなかった。代表に招集したほとんどの選手が外国でプレーしていて、2人の国内選手とテクニカルスタッフ10人で合宿を行うしかなかったこともあった。だが、アルジェリア協会は私に仕事を任せてくれた。仕事ができるようにしてくれたと思う。最終的に計77人もの選手を招集してね、そこから我々は一つのグループを建設していったんだ。戦術面なんか、本当に徹底的にやったものだよ」 (インタビュー=エルヴェ・プノ/L’EQUIPE、コーディネート・翻訳/結城麻里通信員)

 ※注4=14年W杯ブラジル大会ではアルジェリア代表を史上初めて1次リーグ突破に導いた。決勝トーナメント1回戦では優勝したドイツに延長戦の末に1―2。カウンターで何度もチャンスをつくったが、相手GKノイアーの好守に阻まれた。

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