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なでしこ、宮間頼み9位…サブ組不発でW杯メンバー再考へ

[ 2015年3月12日 05:30 ]

アイスランドに勝利し喜ぶ(右から)宮間、岩清水、大儀見たなでしこジャパンイレブン

 国際親善大会アルガルベ杯は11日に順位決定戦を行い、9位決定戦に回ったなでしこジャパンはアイスランドに2―0で勝ち、9位で終えた。9日のフランス戦から先発10人を入れ替えたが、サブ組は思うようなアピールができず。後半から投入された主将のMF宮間あや(30)が2得点を決めるなど常連組頼みの結果に終わり、6月開幕のW杯カナダ大会に向けてメンバー編成を見直す方向となった。

 結局、古井戸頼みだ。0―0の後半2分、大儀見が相手を引きつけ、左サイドに流れた宇津木の左クロスを宮間が押し込み、14分にも宮間が追加点を決めた。経験値の高くない選手の多かった前半は攻めあぐねて無得点。主力組を脅かす存在は現れないまま、後半開始から投入された3人の連係から勝利を決めた。「(前半は)選考という意味の中で緊張したと思う。点が取れなかった」と佐々木監督。前後半でのメンバー入れ替えは試合前に伝えられただけに、サブ組にとってはアピール失敗となった。

 大会を勝利で締めたが11年から参加したアルガルベ杯で9位は最低成績。3カ月後に迫ったW杯のメンバー再考を迫られることになった。今後の編成について問われた指揮官は「6~7割はイメージはある。状態をもう一回チェックして、配置、バランス含めて決めていく」と話した。当初は今メンバーから数人を入れ替えてW杯に臨む考えからトーンダウン。「予備登録から絞っていかないと。まずはそこの段階から選考する」。指揮官の頭には候補者45人の大枠が決まっている。そこから来月の予備登録35人、最終登録23人への絞り込みは困難を極めそうだ。

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