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決勝逃すもW杯へ課題見えた なでしこ佐々木監督「意義ある試合」

[ 2015年3月10日 01:48 ]

フランスに逆転負けし、険しい表情の宮間(左)と大儀見

アルガルベ杯1次リーグC組 日本1―3フランス

(3月9日 パルシャル)
 “仮想W杯”をテーマに臨んだ大会で初優勝を目指したはずが、1次リーグ1勝2敗の3位で決勝進出すら逃したなでしこジャパン。6月開幕のW杯カナダ大会へ多くの課題が続出した形となったが、佐々木監督は「意義のある試合。修正しなければいけないところ、通用するところが分かった」と本番へ向けての収穫を強調した。

 主将の宮間が「試合の入り方は(1次リーグ3試合で)一番良かった」と振り返ったように、日本は序盤のフランスの攻撃をしのぐと前半43分にワンチャンスを生かして、「左右に振りながら多くの選手が関わって日本らしい得点」(MF川澄)で先制。FW大儀見のパスを中央で受けたFW菅沢がつぶれながらも左サイドにボールを送ると、川澄が右足で蹴り込んで格上の相手から先制点を奪った。

 しかし後半に8分にDF近賀がPKを献上して追いつかれると、同25分にディフェンスラインの裏を狙われて勝ち越しを許し、39分にはミスから決定的なゴールを奪われた。後半に3失点を喫しての逆転負けに、佐々木監督は「スタミナ切れ。50分過ぎるとトーンダウンしてしまう」と分析。宮間も「あんなに簡単に失点しまったことが課題」と厳しい表情で話した。

 連覇を目指すW杯まであと3カ月。欧州の強豪を相手に厳しい現実を突き付けられたが、修正する時間はまだある。宮間は「前回より攻撃のつながりがあった」と収穫を挙げるとともに、「W杯へチーム一丸とならなければいけない時期。この敗戦を糧にできるように、いい準備ができたら」を前を向いた。

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