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武藤 第1号は俺!注目カードで主役&新生代表入りアピール

[ 2015年3月7日 05:30 ]

リラックスムードで練習するFC東京のエース武藤

 FC東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)が今季リーグ1号を狙う。J1は7日に2015年シーズンが開幕し、FC東京は昨季3冠のG大阪と敵地で対戦。相手FW宇佐美貴史(22)との対決に注目が集まる武藤は、今季、誰よりも早くゴールを決め、主役の座とバヒド・ハリルホジッチ新監督(62)の就任が決まった新生ジャパン入りをも引き寄せる。

 武藤が注目の2年目で“ロケットスタート”を決める。開幕を翌日に控え、非公開練習後のシュート練習では軽快な動きを披露。時折、笑顔をのぞかせるなどリラックスした表情を見せた。開幕戦の相手は昨季3冠のG大阪。武藤は「チームが勝つことが大前提」と強調しながらも、開幕弾の意欲を聞かれると「決めたいですね」ときっぱりと話した。

 狙うは今季リーグ第1号だ。プロ1年目の昨季は惨敗に終わったW杯後に得点を量産。一気に代表入りも果たした。終わってみれば新人最多タイとなる13得点を決め、ベストイレブンにも選出。今や押しも押されもせぬスターとなった。その中で迎えるプロ2年目。2年目のジンクスという言葉も存在する中、武藤は「プレッシャーは大きくなるけど、そういう立場にいるのは幸せ。期待される中で結果を出して成長したい」と言う。シーズン1号なら注目度がさらに増すばかりか、今季はスタートから一気に勢いに乗れる可能性が高い。

 同年齢の宇佐美との代対決にも力が入る。宇佐美は前日に武藤と比較された中で「ドリブルやシュート、パスとかプレーのキャパシティーは、自分が一番」と強気に語っていたが、この日、武藤は「決定力、ドリブル。自分より全然うまい」とユース年代から注目を浴び続ける相手を素直に称賛。それでも、「世間的に見たらどっちが点を取るかという見方になると思う」と、エース対決へ負けられない強い思いものぞかせた。

 もちろん、その先には新生ジャパン入りも視野にある。ハリルホジッチ新監督について武藤は「どういう方かは分からない」としながらも「監督にしっかり気に入っていただけるように結果を残したい」。昨季、自らが得点を決めた試合は公式戦10試合負けなし(7勝3分け)。アギーレジャパン1号弾を決めた“持ってる男”は、今度は15年の幕開けの一撃を決め、プロ2年目を最高の形でスタートさせる。

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