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南野 移籍後初ゴール!2得点1アシストで五輪予選に弾み

[ 2015年3月6日 05:30 ]

アドミラ戦の後半、シュートを放つザルツブルクの南野(右)

オーストリアリーグ第23節 ザルツブルク4―1アドミラ

(3月4日)
 オーストリア1部ザルツブルクのU―22日本代表MF南野拓実(20)が移籍後初ゴールを含む2得点1アシストで大勝に貢献した。4日のアウェー・アドミラ戦に左MFでフル出場。3日に発表された16年リオデジャネイロ五輪アジア1次予選を兼ねたU―23アジア選手権予選(マレーシア)に臨むU―22日本代表メンバーにも選出された有望な若手が、欧州で大きな一歩を踏み出した。
【南野 日程と成績 U―22日本代表メンバー】

 劣勢をはねのける価値ある1発だった。1―0の前半22分に味方が一発退場。数的不利になったが38分に訪れたFKの好機を見逃さなかった。

 「(ゴール前へ)行かないと得点にならない」

 混戦となったゴール前でこぼれてきたボールを左足でシュート。一度はDFにブロックされたが、再びこぼれてきたボールを右足でねじ込んだ。積極的な意識が移籍後初ゴールを呼び込んだ。

 勢いは止まらない。「まだまだここからという気持ちもあるけど、決められたことが自信につながる」。移籍後はシュートすら打てない試合もあり苦しんできたが、気持ちの余裕が生まれた後半24分には、GKがはじいたところを詰めて、右足でゴール左に叩き込んだ。試合終了間際には左サイドからのクロスをベリシャの頭に合わせアシストもマーク。終盤は「ガス欠だった」と苦笑いを浮かべたが、“南野劇場”で移籍後初のフル出場を締めくくった。

 27日から始まるリオデジャネイロ五輪アジア1次予選では、クラブの意向により第3戦のマレーシア戦(31日)は出場できず、2戦目のベトナム戦(29日)までの限定招集。それでも海外の厳しい環境で戦っている経験は、若い代表には大きな力となる。

 「まずは予選突破だが、それまではここで試合に出て結果を残していきたい」

 A代表だけでなく、ACLでも低迷が続く日本サッカー界。明るい光をともすためにも、U―22日本代表合流までの残り3試合でさらなるレベルアップを図る。

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2015年3月6日のニュース