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【J1注目株】広島・野津田 先発奪取&U22代表へ狙う「2桁得点」

[ 2015年3月3日 08:15 ]

広島のMF野津田岳人

 チームのピンチを自らのチャンスに変える。プロ3年目を迎えたMF野津田は、シャドーストライカーの定位置獲りへアピールを続けている。「ポジションを奪うためには結果が大切。ミスを恐れずにやっていきたい」。昨季は2月の富士ゼロックス・スーパー杯で決勝点を挙げ好スタートを切ったが、リーグ戦は18試合2得点。将来の日本代表を担う逸材として高校時代から注目を浴びながら、殻を破り切れていないのが実情だ。

 MF高萩、FW石原が新天地を求めて移籍。シャドーストライカーとして攻撃陣を支え、12、13年の連覇に貢献した2人が一気に抜けた。才能豊かなレフティーへの期待は大きいが、ポジションを争うライバルは多い。MF森崎浩や同期のU―22日本代表FW浅野、さらにMF工藤とFWドウグラスが新たに加入。ボランチを主戦場としてきたMF柴崎も攻撃的な位置で試されている。

 確固たる地位を築くため、野津田がこだわるのが得点力だ。プロ1年目が4得点、2年目は2得点。それを大きく上回る数字を今季の目標に掲げた。「得点をたくさん取りたいと思っているし、2桁得点は取りたい。(森保)監督からも決めきる力を求められている」。練習試合では遠い位置からでも積極的にゴールを狙う姿勢が見られた。

 覇権奪回のカギを握る20歳。2月に行われたU―22日本代表のシンガポール遠征ではメンバーから外れたが、復帰への思いも強い。「まずはチームで結果を残すことが大事。それが代表にもつながる」。そう語った上で「向こう(五輪予選)に行きたい気持ちも強いんで」と続けた。パワフルな左足で、自らの道も切り開く。

 ◆野津田 岳人(のつだ・がくと)1994年(平6)6月6日、広島市出身の20歳。シーガル広島でサッカーを始め、広島ジュニアユース、同ユースと進み、2種登録だった12年にJリーグデビュー。13年にトップ昇格。J1通算43試合6得点。利き足は左。1メートル75、70キロ。

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2015年3月3日のニュース