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ハリルホジッチ新監督12日にも誕生 27日チュニジア戦視察へ

[ 2015年3月1日 05:50 ]

日本代表の次期監督就任が決定的となったハリルホジッチ氏

 日本協会が日本代表の次期監督就任が決定的となっているバヒド・ハリルホジッチ氏(62)と早ければ12日に正式契約を結ぶ見通しとなった。日本協会の大仁邦弥会長(70)が28日、交渉が大筋合意に達していることを示唆。細部の詰めを残すのみとなっており、最短で12日に開催される理事会の承認を得て新生日本代表の指揮官が誕生する。

 穏やかな表情で日本協会の大仁会長が口を開いた。富士ゼロックス・スーパー杯の視察後に日本代表の次期監督の就任が決定的となっているハリルホジッチ氏との交渉の進展具合について言及。「正式に決まるのはうまくいけば理事会。そこだと思う。理事会で承認を頂いてから契約。細かいところを詰めないといけないところはあると思う。うまくいけば。ぜひ期待している」と既に大筋合意に達し、細部の詰めを残す段階に入っていることを明かした。早ければ12日に開催される理事会の承認を経て正式契約を結ぶ運びとなる。

 監督を選定する技術委員会は当初、元デンマーク代表のミカエル・ラウドルップ氏(カタール1部ラフウィヤ監督)を第1候補に挙げていたが、所属クラブと契約を残して本格交渉開始のメドが立たないため方針を転換。ハリルホジッチ氏と最優先で本格交渉することを決め、既に霜田技術委員長がフランス入り。2月8~21日の欧州、中東滞在中に年俸を含めた条件面の確認を終えていたこともあり、交渉はスムーズに進んだもようだ。推定年俸は200万ユーロ(約2億6700万円)。18年W杯ロシア大会を見据えたオプション付きの2年契約となる見通しだ。

 日本協会は27日の親善試合チュニジア戦(大分)からの采配を目指しているが、大仁会長は「それは分からない」と慎重な姿勢。その上で就労ビザ取得が間に合わなくても可能な視察については「できればそういう形に」と意欲を見せた。小倉名誉会長は12日の理事会で承認されることを条件に「(チュニジア戦の采配に)間に合うんじゃないかな」と予想。「見るのも勉強になるし、こだわらないんじゃないか。(ビザが間に合わず10年9月の親善試合を視察した)ザッケローニは見る機会があってよかったと言っていたし」と付け加えた。

 大仁会長は1日に南米出張に出発。パリ経由のため、交渉に直接出馬する可能性を問われると「今のところ、ありません」と語った。2月3日の八百長疑惑の告発受理によるアギーレ前監督の解任から始まった後任人事。約1カ月の監督不在の空白を経て、ようやくゴールが見えてきた。

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