×

宇佐美弾でG大阪1冠!今季チーム1号で8年ぶり制覇に貢献

[ 2015年3月1日 05:30 ]

<G大阪・浦和>後半、宇佐美(中)のゴールで歓喜に沸くG大阪イレブン

富士ゼロックス・スーパー杯 G大阪2―0浦和

(2月28日 日産ス)
 進化形ストライカーの1号で、まず1冠だ!Jリーグのシーズン到来を告げる富士ゼロックス・スーパー杯が28日、日産スタジアムで行われ、昨季3冠のG大阪が、FW宇佐美貴史(22)の先制ゴールなどで昨季リーグ2位の浦和に2―0で完勝。8年ぶり2度目の優勝を果たした。2月24日のACL初戦で広州富力(中国)に敗れたショックを払しょくする公式戦初白星。可能性のある7タイトル獲得に向け、今季も絶対エースが王者をけん引する。

 宣言通りの今季1号だ。0―0の後半23分、右CKをパトリックが頭で落としたボールを「チームのファーストゴールを決めたい」と意気込んでいた宇佐美がスライディングしながら右足でゴール。劣勢を一気にひっくり返す価値ある先制弾で、今季最初のタイトルを呼び込んだ。

 自らが理想形に掲げる「得点の取れない形がないFW」に、また一歩近づいた。「スカウティングで癖が分かっていた」という相手マーカーの森脇に生まれた一瞬の隙を見逃さず、裏に逃げる動きでマークを外してフリーになり、1タッチで決めたゴール。「それは今季のテーマに掲げていること。自分らしくない得点ですけど、ああいう形での得点もこれから増やしていきたい」と納得の表情を浮かべた。

 課題とされてきたオフ・ザ・ボールの動きの修正に取り組んで来た成果が現れた。開幕前の宮崎キャンプで長谷川監督や和田コーチと、ネイマールやメッシ(ともにバルセロナ)、カバーニ(パリSG)ら世界の名だたるストライカーのプレー映像をチェック。相手DFとの駆け引きなどをイメージとして頭に植え付けてきた。

 公式戦2戦目で早くも出た“一発回答”。「まだまだですけど、オフ・ザ・ボールの動きで相手に勝って点を取れたっていうのは、手応えとしてある」と新たな武器の習得へ自信をにじませた。

 勝っても反省は忘れなかった。得点の1分後に訪れた決定機を決めきれず「もう1点取らないといけなかった」。浮かれることなく自らを戒め、夜にはACL2戦目となる3日の城南戦が行われる韓国へと向かった。

 チームの全タイトル獲得と得点王、そして新生日本代表入り。15年のJリーグの中心に位置する宇佐美の、高い目標に挑むシーズンが本格的に幕を開けた。

続きを表示

この記事のフォト

2015年3月1日のニュース