中国共産党、国挙げてサッカー強化へ　改革総合プラン可決

　中国共産党は２７日、習近平総書記（国家主席）が主宰する「全面的な改革深化のための指導グループ」の第１０回会議を開き、国を挙げてサッカーの底上げを図る方針を定めた「中国サッカー改革の総合プラン」を可決した。

　会議は、愛国主義を基盤とした「中華民族の偉大な復興という中国の夢」と「中国のスポーツ大国の夢」の実現には、「サッカーの振興が不可欠」と強調。学校でのサッカー教育からプロチームまで一貫した育成体制を築いていくとした。プランの具体的内容は明らかになっていない。

　習氏はサッカーファンとして知られ、今回自身の趣味を「中国の夢」として国策に組み入れた形だ。習氏の意向を受けた教育省は、２０１７年までに全国に約２万校の「サッカー学校」と約３０の育成地区を立ち上げる方針を発表している。（共同）