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本命ラウドルップ氏、第2、3は…トップ会談で優先順位確認

[ 2015年2月26日 06:00 ]

成田空港に到着した大仁会長は大勢の報道陣に囲まれる

 日本協会の大仁邦弥会長(70)と霜田正浩技術委員長(48)が25日、都内で会談を持ち、次期日本代表監督候補との交渉の優先順位を確認した。カタール1部ラフウィヤ監督のミカエル・ラウドルップ氏(50)を最優先とし、交渉難航の場合は前アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)にスライドする方針。近日中に霜田技術委員長が離日して、本格交渉がスタートする。

 インド出張から帰国した大仁会長は、成田空港から都内へ向かう車中で霜田技術委員長と連絡を取った。文京区JFAハウスでの会談予定を変更して都内で極秘接触し「霜田技術委員長と会いました。今の方向性はだいたい分かりました。その方向で進めようと思う」と説明。22日の技術委員会で方向性を固めた本命ラウドルップ氏、第2候補ハリルホジッチ氏、第3候補オリヴェイラ氏(パルメイラス監督)との交渉の優先順位を確認した。

 カタール1部ラフウィヤとの契約を残すラウドルップ氏を引き抜くには違約金が必要。カタール・シーズン後の5月の就任が現実的だが、大仁会長は「3月に間に合えばいいが、W杯予選に勝つための、それにふさわしい監督。それが一番重要」と3月の親善試合の采配、視察にこだわらない考えを見せた。一方で現在契約中の監督との交渉は慎重にならざるを得ず「最終的なところに行くまでは相当難しいと思う」との認識も示した。

 交渉難航の場合はハリルホジッチ氏に移行する。62歳の高齢は不安材料だが、大仁会長は「私も70ですし。その人次第だと思う」と問題視していない。現地誌によると、現在フランス1部で12位と低迷する古巣リールでの来季指揮を希望しているが、日本代表の監督就任にも前向きで、既にエジプト、サウジアラビアなどのオファーを断ったという。日本が就任要請した場合、フランスクラブからオファーがなければ交渉がスムーズに進む可能性は高い。

 近日中に霜田技術委員長が離日して本格交渉に入る見通し。大仁会長は「交渉のネックとなる点は?」との質問に「まだ、そこまで話がいっていないと思う」と応じるなど着地点は見えていない。ビザ取得の手続きなどを考えると、3月の親善試合は代行監督で臨むことが濃厚。後任監督決定への段取りは固まったが、楽観視はできない。

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