佐々木監督、Ｗ杯Ｖメンバー結集　澤選落には“ノーコメント”

アルガルベ杯メンバーを発表し、記者の質問に応える佐々木監督

「なでしこジャパン」メンバー発表 ３・４開幕　アルガルベ杯

（2月13日）
　佐々木監督は「コンディションを見た上でのベストメンバー」という２２人を選出した。このうち４年前のＷ杯優勝メンバーは実に１６人。経験豊富な選手を軸にした陣容で、６月開幕の大舞台へ仕上げの段階に入る。

　若手を積極起用した昨年の仁川アジア大会は決勝で北朝鮮に完敗。世代交代は思うように進まなかった。反対に、国際舞台で際立ったのが常連組の変わらないたくましさ。佐々木監督はＷ杯連覇に向け、再び実力者を結集させた。

　エースの大儀見や司令塔の宮間ら、チームの骨格は不動だろう。ただ、今回の招集選手は全員に出場機会が与えられる見込みで、昨秋のカナダ遠征で活躍した永里や川村には主力を脅かすアピールが期待される。

　一方、前回Ｗ杯で最優秀選手に輝いたベテランの澤はメンバー外で、Ｗ杯の代表入りへ厳しい立場に追い込まれた。最近のプレーに対し、衰えを指摘する声もある。代名詞の背番号１０は空位とされたものの、佐々木監督は「一選手だけにコメントするのはフェアじゃない」と話し、澤を特別視しない姿勢を示した。