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C大阪 蛍が帰って来た!半年ぶり実戦「90分しっかりやれた」

[ 2015年2月13日 05:30 ]

<C大阪・横浜FC>前半、パスを出す山口蛍(右)

練習試合 C大阪0―0横浜FC

(2月12日 宮崎エントランスプラザ)
 おかえり、蛍。宮崎で2次合宿中のJ2C大阪は12日、今季初めてとなる練習試合を戦い、J2横浜FCと0―0で引き分けた。右膝半月板手術からの再起を図るMF山口蛍(24)は、約半年ぶりの実戦復帰。アンカーのポジションで90分間フル出場を果たした。1年でのJ1復帰を目指す中、W杯ブラジル大会にも出場した頼れる主将が新たな一歩を踏み出した。

 プレーできる喜びが全身から伝わってきた。チームの今季初めてとなる練習試合で、右膝手術からの再起を図る山口がアンカーのポジションに入った。ボールを持った相手選手に何度も激しくアプローチし、前半20分には左サイドのフォルランへ正確なロングフィード。昨年8月9日のFC東京戦以来、187日ぶりとなった実戦で存在感を発揮し、いきなり90分間フル出場を果たした。

 「もっとバテたり、膝に負担がかかったりするのかと思ったけど、それがなかった。90分間、しっかりやれた。(状態は)70%くらいかな」

 W杯ブラジル大会に出場しながら、昨季後半戦は棒に振った。サッカーを始めてからケガとは無縁だっただけに、初めての長期離脱は精神的にもこたえた。だが、都内での地道なリハビリなどを経て約半年ぶりに実戦復帰。まだ試運転とはいえ、最も得意とするボール奪取などでは“らしさ”も見られた。

 動きを見守ったアウトゥオリ新監督も満足の表情を浮かべた。「ケガを負ってから初めての試合で、これだけのものを見せてくれたのが素晴らしい。非常に能力が高いのは間違いないし、海外で十分にやっていける力を持った選手」。1月19日に始動してから、わずか数日の練習を見ただけで山口を主将に任命。その才能にあらためて惚れ直した様子だ。

 1年でのJ1復帰を目指し、4―3―3の要といえるアンカーを担う今シーズン。来月8日のJ2開幕に向け、今後はさらに状態を上げていく。「試合勘も(試合を)積み重ねていけば良くなっていくと思う」。完全復活を果たせば、日本代表復帰の期待も高まることは間違いない。縦横無尽に走り続ける中盤のダイナモが、再び陽の当たる場所に帰ってきた。

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2015年2月13日のニュース