新潟退団の田中亜土夢　フィンランドリーグ６連覇中のヘルシンキ入り

　Ｊ１新潟は１０日、昨季まで在籍していたＭＦ田中亜土夢（２７）がフィンランドリーグ６連覇中のヘルシンキに加入することが決定したと発表した。すでにフィンランドに渡り、正式契約を締結しているという。

　新潟県出身の田中は前橋育英高（群馬）から０６年に新潟入りし、プロ９年間を新潟ひと筋にプレー。Ｊ１リーグ戦通算２００試合に出場し、１７得点をマークしている。昨季も３３試合に出場し、２得点。今年１月３日にドイツ２部リーグのコトブスにテスト生として練習参加した後の同１２日、「この冬、どうしても海外で挑戦してみたい」と新潟を電撃退団し、移籍先を探していた。

　田中はクラブを通じ、「このたび、ＨＪＫヘルシンキと正式契約をしました。チームとこの契約に携わっていただいたみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。ヘルシンキから新たな一歩がはじまります。雪が降り、海があり、人の心にあたたかさがあるこの街は、新潟と似ているような気がして親近感が湧いています。この街のみなさんの優しさと僕を必要としてくれたチームの期待に応えるために、しっかりと結果を出して、勝利のためにがんばろうと、強く思っています」とコメントしている。